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#261 入浴時に使用する福祉用具

こんにちは
tatsuyaです。

本日は、「高齢者が入浴時に使用する福祉用具」について整理していきたいと思います。

今年度の介護報酬改定により、入浴介助加算(Ⅰ)の算定要件に、「入浴介助に関する研修等を行うこと」と追加されました。

身体機能の低下により入浴に介助が必要になることがあります。その際に、身体機能と高めることと同時に福祉用具を使用して安全に入浴できる環境を整えることも重要なことの一つといえます。

一般的に使用されている福祉用具を簡単に整理しておきます。

1.入浴時に使用する福祉用具

1)入浴用椅子(シャワーチェアー)

 一般家庭で使用されている入浴用の椅子よりも座面が高いです。これは立ち座りや座位姿勢保持をサポートするためです。
 座面が高いことにより、自分で足元を洗う際には前方へ転倒する可能性が高まりますので注意が必要です。

2)浴槽内椅子(バスチェアー)

 浴槽内の姿勢保持と、浴槽内からの起立・着座を容易にします。浴槽内から出入りする際の踏み台として使用することもできます。
 座面が高くなることにより、肩までつかれないことが多くなります。

3)浴槽用手すり(バスグリップ)

 浴槽縁に挟んで固定する手すりです。浴槽になってまたぐ際に使用します。
 体を支える際に介助者の邪魔になる場合があるため、浴室内の広さと介助者の位置、本人の位置を確認する必要があります。

4)入浴台(バスボード)

 浴槽縁に台をかけて設置し、座った姿勢でまたぎ動作を行う際に使用します。
 浴槽中に配置し両端にかける場合と、浴槽外側に配置し一方にかける場合があります。

5)浴室内すのこ

 浴室の洗い場に設置し、①脱衣場と洗い場の段差、②洗い場と浴槽縁までの高さを調整します。
 水はけの良いものであるが、乾燥させてカビの繁殖を防ぐ必要があります。

6)浴槽内すのこ

 浴槽の中に据え置いて、浴槽の深さを調整します。
 バスチェアーと異なり、浴槽内全体の高さを調整します。
 カビの繁殖を防ぐ必要があります。

7)入浴用リフト

 椅子座位のまま浴槽へ沈むことができるが、座面の高さ(深さ)によっては肩までつかれないことがあります。
 入浴台と併用の場合もあり、移乗動作と横移動だけの動作で可能となります。
 浴槽の掃除がしにくくなるなどの配慮が必要になります。

以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。

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tatsuya@(通所介護×介護報酬)/理学療法士
「制度に関して興味がでた」「介護保険をもっと知ってみたい」と思っていただけましたらサポートをして頂けるとありがたいです! 今後も介護報酬の改定が施設にとって少しでもプラスになるように継続して行なっていきたいと思いますのでよろしくお願いします!