#75 来年もこの花をあなたとみたい
こんにちは
tatsuyaです。
本日は、「長期目標を1年後に設定する理由」についてです。
1.介護士さんと利用者さんのふとした会話のやりとり
私の勤めているデイサービスセンターでは、庭や玄関のところにプランターをおいて花を植えています。
ある日のことです。
介護士さんと利用者さんたちと一緒に外の花壇に散歩に出かけた時のことです。
スタッフ 「このお花綺麗だね。」
利用者さん 「綺麗だね。今ちょうどいい時期だね。来年も見れるかな?」
スタッフ 「来年も見れるよ。また〇〇さんと一緒に見たいですね。」
利用者さん 「ありがとね。また来年もあなたに連れてきてもらいたいよ。」
個別機能訓練計画書などを作成する場合、長期目標と短期目標を記載する必要があります。
短期目標は概ね3ヶ月程度を目安にすることが明記されていますが、長期目標に関しては、時期の記載はありません。
これは、個人によって(疾病や年齢、家族の状況など)長期目標をどこに設定するかが大きく異なるためだと思います。
長期目標の設定は、人生設計でもあると思いますし、時期の設定は難渋することがあります。
私は、
長期目標を1年後を基準にすることが多いです。
短期目標を3ヶ月後に設定し、長期目標を6ヶ月(半年)で設定する場合もあるかと思います。
しかし、先ほどの会話にあったように半年後を目標にするのではこの会話は成り立たないんですよね。
二人にとって自然の流れの会話だと思いますが、とても素敵な会話だと思いました。
2.1年前とずいぶんと体も頭も違います
90代の利用者さんに歳をとると1年前とずいぶんと体と頭が違いますと教えてもらいます。
そのスタッフが来年いるかもしれないし、いないかもしれない。
利用者さんの体調は維持できているが、家族の状況が変わるかもしれない。
利用者本人だけでなく、取り巻く環境を踏まえてまたこの瞬間を来年も迎えられるように今できることを一つずつ見つめていきたいと思っています。
もちろんお花だけでなく、旬の食べ物、イベント事でもよいと思います。その時、旬を感じることって大事だと思うんですよね。
1年後もまたここであなたとこの景色を見たい。
これが私が長期目標を1年後に設定している理由です。
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。
「制度に関して興味がでた」「介護保険をもっと知ってみたい」と思っていただけましたらサポートをして頂けるとありがたいです! 今後も介護報酬の改定が施設にとって少しでもプラスになるように継続して行なっていきたいと思いますのでよろしくお願いします!