#66 【参加】フレイル予防教室の講師
こんにちは
tatsuyaです。
本日は、「フレイル予防教室に講師として参加してきたので」それについて少しまとめてみたいと思います。
1.突然の電話
ある日、市役所から事業所に一本の電話が入りました。
「〇〇様でしょうか?今度地域のサロンで行う予定のフレイル教室に運動指導のほうで、講師をお願いできないでしょうか?」
今まで病院に講師依頼が来て、リハビリテーション科内で順番に受け持つということはしていて、地域のサロンでの講話などは何回か経験がありましたが、個人宛に直接連絡がきたのは驚きとうれしい気持ちがありまして、日程を確認し了承しました。
2.フレイル予防教室
サロンで行っているフレイル予防教室は、市役所が主催しており、市役所にお勤めの保健師さんが中心となり活動しているものです。
そこに、理学療法士・管理栄養士・歯科衛生士が各1回ずつ特別公演みたいな感じで呼ばれたという状況でした。
私は、その1回目の担当となりました。
今回のフレイル予防教室は2箇所で実施し、それぞれ6〜8名程度の少人数で行いました。年齢は60代〜80代と比較的年齢層の幅は広めな活動をされているサロンでありました。
フレイル予防に対する全体的な話と、運動指導を理学療法士に求められていたので、簡単にできる運動を1〜2つ程度みなさんと一緒に行なってきました。
3.思ったこと
時間もあったので、いろいろとサロン活動内容や個人の健康状態、雑談などをさせてもらって、ちょっと思うところががありました。
①自分の話をしたい方こそ問題点がありがち。
元気でムードメーカー的な方がいらっしゃるのはその場の雰囲気が明るくなりとても良いことだと思いましたが、その反面、自分の話を止めどなくされる方がいらっしゃいました。
聞くと、その方は様々なところに痛みがあったり、内服薬を何種類も飲んでいたり生活が大変な状況にあることがわかりました。
②なにか提案したことに否定から入る方こそ問題点がありがち。
そういった方に「〇〇はされてみましたか?」「〇〇はどうですか?」と聞くと、間髪入れずに「あー、それは私には合いませんね。」「それは無理だと思いますね」と返ってきて、また自分の話を始めるのでした。
なるほどと思い、私は最後までその方の話を聞くことに徹しました。
③運動はしてもらうもの、自分ではできないと思い込みがち。
保健師さんから「自宅でできる簡単な運動」を教えて頂けますか?という課題を預かりました。
「今日の運動は、どこでもだれでもなにも道具が必要なくできる運動です。回数と頻度は自分のできる回数でいいです。できれば毎日できる回数を今日一緒にみつけていければよいと思います。」
このような感じで、みなさんと運動方法の共有をしたつもりでしたが、
「今日はできましたけど、一人ではなかなかできないですもんね」
今、実際に動きを確認してできていた動作もすでにできないと宣戦布告されてしまいました。
④それでも運動指導すると喜んでもらいがち。
それにもめげず、2つ目の運動を一緒に行うと、やはりとても喜んでくれるです。
運動の難易度・方法の問題ではなく、だれかが一緒に行ってくれるかどうか、だれかが誘ってくれるかどうか、そこが参加者には重要なことなのかと感じました。
⑤サロンのリーダーは元気がいい人が多い。
そして、サロンで一番元気がいいのが、リーダーの方でした。
リーダーがパワフルですね。逆にパワフルだからリーダーをできているのでしょうかね。
⑥アイドルの推し活に勝る者なし(笑)
最後に一人の女性の参加者が言っていました。私には一番、身体機能的に良好に見えていた方です。
「私、SnowManのライブに行くのが趣味なんです。〇〇と〇〇のファンなんです。あの子達みてると元気でるの。初めは孫に教えてもらったんだけど、今は孫よりも私のほうが熱心よ(笑)」
アイドルの推し活に勝るフレイル予防はないと確信しました(笑)
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。