ぼくがスウェーデンに行った理由
僕は小学生の頃にアバがとても好きだったと以前noteの記事に書きました。
初めて買ったレコードはアバの『チキチータ』だと言っていた時期もありました。
実際に記憶の糸をたぐり寄せると初めて買ったレコードではなかったのですが、当時木更津のレコード屋さんが企画したアバのフィルム・コンサートを観に行ったりするくらい好きでした。
小5の男子を虜にするくらいアバは魅力的でした。
その後スウェーデンと言うと80年代中頃に観に行った映画『My Life as a Dog』くらいかな?
あと僕の世代では当時テレビでやたらとやってたフリーセックスというイメージ、、。
しかし92年の初めに衝撃的な出会いがやって来たのです!
それはスウェーデン南部の港町・マルメのトリオ・バンド
エッグストーン (EGGSTONE)
91年10月から当時渋谷の宇田川町にあった輸入盤専門のレコード・ショップ『ZEST』でバイトを始めたのですが、翌年早々にUKのSNAP RECORDS (のちにSOAP RECORDSに変更)からリリースされたエッグストーンのシングル『At Point Loma EP』の12インチ・シングルは本当に素晴らしく、あの頃はみんなまだネオアコやギターポップが大好きだったけど、
リアルタイムで活動するクオリティーの高いネオアコ・バンドはライラック・タイムとかトラッシュ・キャン・シナトラズとか意外と少なかったんだよね。
ネオアコ第一世代の人達は解散したバンドも多かったし、アズテック・カメラやEVERYTHING BUT THE GIRLなどのようにバリバリ活躍していた人達も大好きだったけど、みんなどんどん進化して行ったのでネオアコと言う言葉では収まらなくなった感じ。
新人と言うフレッシュな意味での、そして良質なネオアコバンドはUKにはほとんどいなかったんです、1990年前後の頃は。
そこに彗星のごとく登場したのがエッグストーンだった訳です。
それこそ最初はUKのバンドだと思ったよね。
SNAPはロンドンのレーベルだったし。
でも直ぐにスウェーデンのバンドだという事が分かり、同レーベルから同時期にリリースされた同じくスウェーデンのワナダイズやディス・パーフェクト・デイも好きでした。
特にワナダイズは94年発売の3rdアルバム『BE A GIRL』以降はかなり大きな影響を受けました。
エッグストーンは92年のシングル、それに続く1stアルバム『IN SAN DIEGO』が圧倒的に素晴らしく僕は本気でエッグストーンになりたかったですね笑。
ジャムやスタイル・カウンシル、スミスやエルビス・コステロなどを想わせるビート感やメロディの良さ、時にバート・バカラックや60’sのソフトロックや洒脱な映画のサントラなどを彷彿させるアレンジの素晴らしさに大感動したものです。
あの時の出会い以来、僕にとってずっと神様のような存在です。
エッグストーンにブリッジのCDを聴いて貰えたんだ!
ここでかなり貴重な写真をお見せします。
当時ZESTにイギリスからレコードを送ってくれていた卸業社になおみさんという日本人の方が働いていて、毎週最新情報などを送ってくれていたのですが、彼女がエッグストーンをとても気に入り93年8月にマルメに会いに行ったんです。
僕が彼らの大ファンだという事を知っていたので、事前に当時リリースされたばかりのブリッジの1stアルバムをなおみさんに送り、なんとエッグストーンに渡してくれたんです!
これが証拠写真。
エッグストーンのペールが持ってくれています。
しかもすごく気に入ってくれたんだよね!
ここから先は
¥ 500
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?