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ベストアンサーがカメルーンだった件

自分の気持ちを言語化できる人に憧れる。
私自身も、なぜこれが好きなのか、なぜこうなったのか、を一生懸命考えることはあるが、どれもなんとなく言い訳がましいというか、後付けのような気がして、本当の理由ではない気がする。
おそらく、ほぼ思い付きや本能だけで生きてきただけだから、そこに意味なんてないのだと思う。
だから、自分の趣向や行動の理由を周囲の人に伝えられる力を持っている人に、憧れるのだ。

とあるSNS上で、子どもがいない・欲しいと思わない大人の女性に向けて、
「子どもが欲しいと思わない理由は何ですか?」
という質問が投稿されていた。
それに対する回答が100件以上ついているのを見て、非常に興味深く感じた。
回答を一通り読んで印象的だったのは、皆子どもが欲しくない理由をしっかり言語化できているということ。
中には、これまで周囲の人へ何度も同じ説明をしてきた方もいるのだろうなと想像した。
また、似たような理由が多く挙がっていたことから、同じような思考で子どもを望まない人が一定数いるということを知った。

多く挙がっていた理由は、
「子どもが好きじゃない」
「自分の自由がなくなるのが嫌」
「子どもを育てられる自信がない」
など。このあたりは納得できるし、共感できる。逆に、
「出産でスタイルが崩れるのが嫌」
「パートナーと2人の生活を壊したくない」
という理由は、どちらも私にはない発想だった。
あと、目から鱗が落ちた回答で、
「私にとって、「どうして子どもが欲しくないの?」という質問は、「どうしてカメルーンに行かないの?」という質問と同義だ」というものがあった。
カメルーンという国の存在は知っているが、深く考えたことはなく、「どうして?」と聞かれても困ってしまう。
ただ、カメルーンに行く人が多いので、「そんなにいい所なのか?」と思うことはある、みたいな内容だった。

正直、この回答が一番すごいと思った。
前提として、カメルーンという国に対する理解度や関心レベルが、この回答者と私で、かなり近かったのだと思う。だからこそ、めちゃくちゃ刺さったし納得できた。
そもそもカメルーンを例に出せたことがすごい。全てにおいて絶妙すぎると感じたし、嫉妬すら覚えるほどにセンスを感じた。
それに、この説明をされたら、
「子どもが欲しい派」の人たちもすんなり納得できるはずだ。
そちら側の人たちにだって、特に関心がなく考えたことがないものの1つや2つはあるだろうから、「それと同じですよ」と言われたら、
イメージしやすいと思う。
だから、私にとってのベストアンサーは、カメルーンだったのだ。

私もこういう感じに、センスよく言語化できる人になりたい。
「食べたいから食べる」「嫌だからしない」
だけではなくて、私と意見が異なる人からも「なるほどなぁ」と思ってもらえるような説明がしたい。できるだけ少ない文字数で。

その訓練として、このnoteで記事を書いている……ということにしようかな。
今思い付きました、すみません。
本当は、日記代わりに書いてるだけです。

3連休の真ん中。明日も休みだワッショイ!
(ただ思い付きの人生)

いなみ

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