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kaniemon_photo
壊された後の心は、もはや自分ですら寄り添えない
ずっと我慢出来ていたことが、ある日ついに我慢出来なくなる
まだ我慢出来ると思っていたら、すでに心は壊れていて
我慢の限度はとうに超えていたのだと
気付くのは、何もかもが崩壊した後
崩壊の直前まで、いや、崩壊の最中でさえ、これぐらいのことは我慢しなければと思っている
物心がつく前から我慢することが当たり前になりすぎていて
我慢している自覚がないままに擦り減り、壊され続けている
責任感や義務感ではどうにもならないほど、耐えられなくなっていって
自覚出来ていたものは氷山の一角にすぎなかったのだと
我慢している自覚さえ持てないように生かされてしまえば、壊れるまで気付けない
そして壊れてしまえば、そこで終わり
致命的な壊れ具合