惨めな子供は、惨めなまま年老いた
自己犠牲こそが自分の存在意義だと
高尚な精神などではなく
突き詰めていけば、なんてことはない
不幸の原因を自分以外の人間になすりつけるための免罪符
自己犠牲に縋りつき
あなたのために私は苦しみの中にいるのです、と
私の苦しみは、私のせいではありません、と
この惨めな自分を正当化するためには、犠牲を強いられている状況が不可欠であると
幼いながらに、知ってはいないが、感じ取っていた
惨めな子供は、惨めなまま年老いた
私の犠牲が、一体誰の役に立ったのか
独りよがりの我慢が、一体何の助けになったのか
私は何のため、誰のために、自分を崩壊させたのか
正当化など出来るはずがないのに