趣味のオーディオとは
●自己紹介
中学生の頃、叔父にもらったセットステレオでオーディオの面白さに目覚め、秋葉原に通っては目を肥やしてきた私。以後安月給で格安オーディオを集め、それでも何とか良い音を引き出そうと苦心し続けるが満足に至らず。
そんな時長岡鉄男先生と出会い、オーディオの向き合い方から人生観まで影響を受け、現在も自作スピーカーで目指す音を探求中。
●オーディオが“趣味”でなくなってしまった
オーディオビジュアルが活況だった20〜30年前、オーディオフェアというイベントが年に一度開催され、会場は多くの人でごった返していた。各オーディオメーカーは腕を振るって毎年新製品を投入し、オトキチと呼ばれたオーディオマニアはそれにワクワクしなから見入っていたもの。
時代は変遷し、音楽自体の需要は変わらないものの、音楽の聴き方がすっかり変わってしまった。
多くの若者はスマホでサブスクの楽曲を流すのが主流となってしまっている。合理的、実用的だがそこに趣味性は薄れた。
●オーディオが趣味たりえること
オーディオを趣味としている方々の趣向には様々あって、好きな音楽を良い音で聴きたいというのは共通ではあるが、オーディオ機器そのものを愛で、美しい外観や巧みなメカニックそのものを楽しみとしているタイプと、外観はそこそこで良いから音の違いにとことんこだわるタイプがあるように思える。
前者はインテリアとしての美しさに重きを置き、所有する喜びを感じるタイプ。
後者は見た目はともかく機器やケーブル類をいじくり回して悪戦苦闘して理想を求めるタイプ。
自分は普段は前者、時折後者になるタイプ。
なにせオーディオは場所を取る。関心のない家族にとっては邪魔ものでしかない。
家族に反対されてフルサイズのオーディオをあきらめ、ミニコンポやヘッドフォンオーディオに転身した方も多いと思う。
とはいえ使いこなしがいのあるオーディオ機器がずらりと並び、それぞれ健気に良い音を奏でている姿はやはり愛おしくてしかたがないのである。
高価な道楽と言ってしまえばそれまでだが…
●陶酔できるオーディオ
所有する喜びにも増して、音を純粋に楽しむ趣味として、この趣味以上に深い喜びをもたらすものは他にないと思う。
テレビや映画など、最近はどんどん高画質化して目を見張るものがあるが、それでもそれはあくまで2次元であり、演じている俳優が実際にそこにいると感じる事はない。
だがよく調整されたオーディオは目を瞑ればそこにスッとボーカリストが出現するのである。バイオリンやベースがヤニを飛ばさんばかりの実在感で迫り、ピアノは手を伸ばせば触れるくらいに近く感じる。
つまりはバーチャルリアリティとして音楽の只中に没頭できるのである。
こればかりは実際に体験してみないとわからない。この素晴らしさを知らない多くの人々、特に若い人たちに体感してもらいたいのである。
●今後の目標
私は貧乏人で、最近の高価なオーディオ機器には手が届かない。これからオーディオを趣味として始めようと思っている方にとってもハードルが高くなりすぎているのではないかと思う。
故に自分で購入したり店舗やイベントで体感した優良な過去の製品でまだまだ現役として使え、手に入りやすい製品を紹介してきた。
今後も折をみて紹介したいと思っているが、それに加え、現状の装置からさらに良い音を引き出せる小技的な事も記事にして行きたい思う。
高度なテクニックや専門的すぎる知識は持ち合わせていないが、自分が実践してみて確かに効果があった事、これからやってみようと思っている事など記事にしていきたいと思う。
読んで頂いた皆様にはご意見を賜る事がてきれば幸いです。
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