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【小学校低学年】おすすめ矢玉四郎作品


 
 先日、「はれときどきぶた」シリーズの作者である矢玉四郎さんが今年7月に亡くなったことを知りました。


 矢玉さんは、メカニックな発想から生まれるナンセンスな日常ファンタジーをたくさん生み出してくれた方でした。間違いなく幼年童話の世界に一ジャンルを築いた方です。どこの図書館をのぞいても、矢玉さんのコーナーは必ずあります。


 しかし、代表作「はれぶた」シリーズは、絵本から幼年童話に移行していく年長さんから小学1,2年の時期にはまだ少し早いと感じます。


 そこで今回は、矢玉四郎さんの作品の中でも小学校低学年にオススメの作品を3つご紹介したいと思います。



1.シカクだいおうとハナクソ・マルメル

 子どもって、ハナクソとかウンコがとにかく大好きなんですよね。そんな子供の嗜好をしっかりくみ取って楽しいお話にしてくれたのがこちら。

 シカクだいおうが何でも四角くしちゃうぞーとやりたいほうだい。何もかもシカクになりみんなが困っている中、まるっこい少年ハナクソ・マルメルくんは…というお話です。

 四角と丸という形の要素も入れ込んでナンセンスなお話を繰り広げています。「ああ、本を読むって構えなくていいんだ。こんなにリラックスしていいんだ。」と子供に教えてくれるような気楽で楽しいお話です。うちの子供たちは、2人ともタイトルを見て迷わず手に取り、ニヤニヤしながら読んでいました。


2.たまねぎ博士1号タリラン

 「たまねぎ博士1号タリラン」が1巻で、「2号タリラン」・「3号タリラン」と3冊シリーズが出ています。


 たまねぎ博士と彼の助手になった子供たちが、博士の発明にまつわる騒動に巻き込まれるところから、お話が広がっていきます。
 博士の発明が子供たちの「こういう時に便利な道具があったらいいなあ」という気持ちをうまくくみとっていて、ついつい読み進めてしまいます。




3.メカたんていペンチ ちからパンツ

 ペンチという男の子が事件を解決するシリーズで、こちらも3冊出ているシリーズの1冊目です。メカたんていペンチの名前通り、彼が自分で発明したメカによって事件を解決していきます。とんちきな警察官が出てきたり、助手の犬も良い仕事をしています。


 工作や粘土などで何か作り出すことに興味を持つ子は間違いなくはまるシリーズです。



 今回紹介した本も2冊含まれている「はれぶたぶんこ」シリーズは、矢玉四郎さんの小学校低学年向け幼年童話をまとめたもので、読みやすく面白いお話ばかりです。


 矢玉四郎さんの本は数も多く、残念ながら品切れになっているものもあります。探している本がamazonなどにない場合は、地元の図書館を覗いてみてください。

 
 自分読みだけでなく、読み聞かせにもオススメです。これらの矢玉四郎作品を出発点に、お子さんの読書のはばをぜひ広げていってください。


 

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