「善行システム」の巻
ぷらすです。
Twitterなんかを眺めていると、叩いたり叩かれたりのツイートがTLに回ってきて、気が重くなる事が度々あったりしないでしょうか。
これって、叩いてる方には“叩いてる”という気はさらさらなくて「間違いを正しす」という感覚の方が強い気がします。
この「間違いを正す」というの考えは曲者で、それが行き過ぎると「自己責任」論とか、ネットリンチに直結していくんじゃないかと思うんですよね。
そしてその行為自体は、多くの人は(多分)無意識に持っているであろう自己承認欲求を満たしたいという気持ちや、仕事や家庭、人間関係での余裕のなさで溜まったイライラが、あるツイートを読んだ時に溢れ出てしまうことに原因の一端があるんだと思うんですね。
あと、もう一つ。
例えばどこかで大きな災害があったときなんかに、本当は何か助けになりたいと思っているけれど、被災地まで向かう労力だったり、時間的、金銭的な余裕がないから出来ない。
かといって、募金をしても被災者の人にちゃんと届いている実感がない。
結果、助けたいのに助けになれない無力感みたいなものも、ネット上で「間違いを正す」という方向に向かう一因としてあるような気がします。
そこまで大きな話でなくても、例えば電車でお年寄りに席を譲るとか、ちょっと困ってそうな人や子供を助けたいという欲求は誰にでもあって、でも、近年の状況だと、逆に怒られたり疑われたり不審者扱いされたりするのではないかという恐怖心があるから、勇気が出ないみたいな事もあったりして負の連鎖になっているのではと。
そんなアレコレをぼんやりと考えていて、ふと以前ネットで見たみうらじゅんさんの話を思い出しました。
「良いことをしたらポイントが貯まるようにしてはどうか」(意訳)みたいな話だったと思います。
そこはみらさんなので面白話として話してましたけど、個人的にそれはアリなんじゃないかなって思ったんですよね。
というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、考えてみました。
その名も
「善行システム~」(ドラっぽい感じで
まず、企業、国、自治体のどれか、もしくは合同で、スポンサーになり、ICチップ入りのバッジとブレスレットを作ります。
参加者はそのバッジ(ブレスレッド)を購入。
スマホにアプリをダウンロードして、個人情報を入力しバッジ(ブレスレッド)と連動させれば準備完了。
あとは、バッジ(ブレスレッド)を目立つ場所に取り付けておきます。
で、この目印をつけた人が、何か困っているのを見つけた登録者がその人を助けてあげたら、助けられた人はアプリを起動してバッジ(ブレスレッド)にかざすと、助けた人にポイントが入る。
そして溜まったポイントに応じて、スポンサーサイトから日用品などの景品と交換できるという仕組み。
お互いに目印があるので、少なくとも困っていそうな人に声を掛けるハードルはグッと下がると思うし、お礼にポイントを上げられるので助けて欲しい人のハードルも下がるのではないかと。
また、バッジ(ブレスレッド)が身分証代わりになっている(個人情報が登録されてるから)ので、声をかけられても「危ない人なのでは?」と怪しまなくてもすむんじゃないかと思うんですね。
あと、そういう気分じゃない時は、目印を外しておけばいいし。
「見返りを求めて人助けなんて!」と感じる人もいるかもですが、近年の社会状況を考えれば、むしろ目に見える見返りがあることが助ける&助けられる事のハードルを下げると思うし「善行を積めば良いことがある」の可視化は将来的に「助け合いの精神」が“当たり前の事”として受け入れられるような社会に繋がっていくのではないかと思うんですよね。
もちろんそう単純ではないし、誰かがシステムを悪用したらすぐに破綻してしまうわけだから、実用化や運用は中々難しいとは思いますけど、「ポケモンGO!」くらいポップなゲーム感覚で流行れば、わりと面白いんじゃないかなー?なんて思ったりするんですよね。
ではではー(´∀`)ノ