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生きる力を濃くしろ!映画「サユリ」感想やらなんやら!
みなさん、好きなホラー映画はなんですか?
私は『貞子VS伽椰子』です!あれはホラーか?ってよく言われるんですけどめっちゃホラー映画です、Jホラー二大巨塔の2人が出ますからね。
そんな『貞子VS伽椰子』の監督である白石晃士氏の最新作『サユリ』を観に行ってきました!
原作は漫画で作者は『ミスミソウ』などで有名な押切蓮介氏。
『サユリ』を描いた理由は「Jホラー映画は霊に負けるのが我慢の限界だ!」とのこと。
分かる、いつも霊に負けて終わるんだJホラー映画は。
私はいっつもJホラーを観てはこう思っていました。
は?私の方が強いが????
そんな私を爽快な気分にさせてくれたのがこの『サユリ』でした。
なんせ霊に負けないストロングばあちゃんが霊をぶち倒しにいきますからね!
このストロングばあちゃんを広めたくて昔作ったnoteを再利用して感想をまとめていきたいと思います。
なるべくネタバレには触れないように書いていきますがネタバレに触れそうなところは注意を入れておきます!
前半はガチ目のJホラー演出
前半のあらすじを軽く解説
主人公は神木則雄くん、中学3年生の男の子です。
神木家がとある一軒家に引っ越してくるところから物語は始まります。
父の念願のマイホーム購入に家族はウッキウッキ!
離れて暮らしていたおじいちゃんとおばあちゃんも一緒に暮らすことになります。
ただおばあちゃんは認知症が進んでいて孫の則雄くんのお姉ちゃんの径子と則雄くんのお母さんの正子を間違えるぐらいです。
でも念願のマイホームだよ!と神木家はもうハピネスウキウキなのです。
しかし家に入るなり則雄くんの弟である俊くんは何か不気味さを感じて「この家怖い……」と言います。その勘合ってるよ。
そんな俊くんを則雄くんはなだめながらお姉ちゃんの径子は一人部屋をゲットしたり、家族団欒で引っ越しそばを食べたりとハピネスな時間を送ります。
その後に待ち受ける大惨事と恐怖など知らずに……。
ホラー苦手な人は前半が難関かも
もう前半はJホラー映画特有のじっとりとした恐怖演出で普通にホラーがダメな人はマジで怖いかもしれません。
一緒に行ってくれたホラーがあまり得意ではない友人も前半が難関かもと言っていたので。
サユリの影が見えたり、心霊現象の演出は本当にしっかりしたホラーです。
またグロ耐性が無い人も前半は難関だなって感じました。
サユリによって呪われ狂い死んでいく家族の様子はガチ目にグロなところもありました。
あと、嘔吐恐怖症の人も要注意。
リバースシーンが2つあるので。
私はホラー大好き人間なんですけどお姉ちゃんと弟とお母さんが死ぬシーンは「許せねえ……許せねえよサユリ!!!!」と思ってました。
ここのシーンがホラー演出最高潮です。
ここを乗り越えれば始まるんですよ、BBA無双が!!!!!!!
後半は笑えるシーンもあり!最強BBA無双!!
命を濃くしろ!生命力が武器だ!!
目の前で姉、弟、母をサユリに呪い殺され自らも大ピンチに陥る則雄くん。
とっさにベッドの下に隠れるものの近寄ってくる足音。
そしてどかされるベッド、もうダメかと思った則雄くんの前に立っていたのは……認知症だったはずのおばあちゃん!
そして「夢じゃなかったか。すっかり目が覚めてしまったわい。みんな死んだんか?」と言うおばあちゃん。
そう、おばあちゃんは認知症から覚醒しボケる前の激強BBAとなっていたのだ!!!!
このおばあちゃん、ボケる前はかなり気性が激しく太極拳の師範という最強おばあちゃんだったのです。
そして失意の則雄くんを引っ叩き、命を濃くしてあの小娘を倒すぞ!と雄叫びをあげるのでした。
もうこれホラー映画だっけ?何もかもストロングばあちゃん!
もうばあちゃんが覚醒したらこっちのもんです、サユリが心霊現象を起こしたり脅かそうとしても覚醒したばあちゃんの前では無意味。
陽気なミュージックを流しながら料理をし、則雄くんに「食って命を濃くしろ!!!!」と食べさせる!
命を濃くするには食事!運動!睡眠!と則雄くんをしごいていきます!
ここらへんから則雄くんも強くなっていきます、メンタルも体力も。
2人で太極拳しているシーンなんて「これホラー映画だっけ?」って感じました。
もしかしたら太極拳バトル映画だったのかもしれない。
また2人が食事をしている時に現れたサユリを見てばあちゃんが則雄くんに「下ネタの1つでも言ってやれ!」と言うんですよ。
そこで下ネタを考える則雄くん。
「元気ハツラツ!!○○○こマンマン!!!!!!」
全文書くとダメなので伏せさせていただきました。
これには流石に劇場内で微かに笑い声が聞こえたし、私も笑いました。
このひねり出した下ネタ、サユリを撃退しているしクライマックスでも使われる呪文になります。
霊って下ネタで撃退できるらしいから実用性があるかもしれない。
私は叫びたくないが。
そして覚醒ばあちゃんはもう雰囲気もロックになり、タバコもスパスパ吸います。
車も普通に運転します、認知症だったので免許返納してたらヤバイなばあちゃん。
それ以上にサユリを倒すためにヤバイことをするんですけど。
覚醒BBAの修行でパワーアップした則雄くんとストロング系ヒロイン
前半あんなに怯えていたのに覚醒ばあちゃんの修行によって則雄くんはハイパーポジティブ強メンタルになります!
多分、素質あったんだろうな。このばあちゃんの孫だし。
そして前半から霊感があり則雄くんを心配してくれるヒロイン住田さんが居ます。
この子、結構おどおどしていて気が弱そうな感じなんですよ。
家に1人で留守番してサユリの脅威に襲われている則雄くんを察知して駆けつけるが家の鍵かかってるからってハンマーでドア破壊するけど。
お前もストロング系だったのか。
この作品、生きてる味方の女性ストロング系だな。
ネタバレ注意!サユリにも訳があったんだなぁ……。
以下、物語の核心に触れる内容となります!
できればここを読まないで観に行って欲しさはあります。
読まれる方はそのままどうぞ!
それは怨霊にもなるわ!!!!!
サユリが怨霊になってしまったのにも訳があったんですね。
それは「父親からの性的虐待」と「見て見ぬふりの家族」
幼いサユリはとても可愛らしい女の子だったんですが父親から性的虐待を受けていたんです。
母親は気付いていたんですが見て見ぬふり。
助けを求めるサユリもスルー。
そして自室に引きこもり、髪を自ら切ってスナック菓子を過食することで太り「可愛らしさ」を捨てたサユリ。
そんなサユリに「元の家族に戻りたい」と母親にドア越しに言われ怒りの頂点に達するサユリはバールのようなものを持って部屋を出て家族に襲い掛かります。
しかし守ったはずの妹のすてみタックルを食らい、父親には首を絞められるわ、母親もサユリを押さえ込むわで家族総出でサユリは殺されてしまいます。
なんだぁ……?このクソ家族は……?
そりゃ怨霊にもなるよね。
でもだからといって他の家庭を殺しちゃダメだよね。
安心してください!このクソ家族を覚醒最強ばあちゃんが拉致して制裁を与えた上にサユリの元に連れてくるんで!!
流石に則雄くんも「犯罪だよ、ばあちゃん……」と言うんですけど手伝えと言われて笑顔で手伝うんだけどね……強くなったね則雄くん。
今年最高のホラー映画と余談
感想としては「今年最高のホラー映画!命を濃くする方法が学べるぞ!」って感じですね!
食事!運動!睡眠!
命を濃くするにはこの3つが必要だぜ!私は睡眠障害で3~4時間しか眠れないけどな。
あとは本当に余談です、暇つぶしにどうぞ。
公式サイトには書いてなかったんですが入場者特典あります!
こちらです!
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押切先生描き下ろしのイラストポストカードが貰えます!
これは第1弾で8/29まで、第2弾は8/30~9/5まで貰えるそうです。
映画情報サイトで知りました、公式サイトになんで載ってないん?
最強BBAに魅せられた私と友人はパンフレットを買おうとしたんですけど目の前で売り切れました。そんなことってあるんだ。
でも私たちの最強BBAへの気持ちは止まらない……。
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劇場近くの本屋に駆け込み原作完全版を買いました。
本屋も見込んでいたんでしょう、平積みにしていました。
まだパラ読みしかしていないので原作と映画の違いをこれから楽しむぞ。
是非そこのあなたも「サユリ」を見て命を濃くしようぜ!