見出し画像

美術館散歩ー岡崎市美術博物館【贅沢な対話】

訪問日:2020年6月6日(土)

緊急事態宣言で、予定されていた「岩合光昭 どうぶつ家族/ねこ科」が中止となりがっかりしていたところ、緊急事態宣言解除後に美術館が開館し、無料でコレクション展を開いているという情報をゲット。

さっそく行ってきました。

画像1

手作り感漂うポスター。

急いで作ってくださったんでしょうね。

画像2

先にトイレに‥と、個室のドアにこんな張り紙が。

「隠れ家系展覧会??」

何やらひっそりした感じですね。

にこやかに係の方たちに迎えられ、入り口で検温と手の消毒をして入場。

画像3

わあ。

「暗いので、足元にお気をつけてください」

とあらかじめ注意を受けたものの、予想以上の暗さに驚く。

通常の展覧会の時にはここも展示スペースとなっているのですが、今回は「密を避ける」ため、作品数を少なくしての展示とのこと。

何も飾られていない、ところどころシャッターが下ろされている暗い通路を進みます。

もともとこちらの美術館はあまり照明を明るくしていないのですが、それにしても暗くて驚きました。でも、これはこれでかっこいい。

画像4

最初の展示室。

展示作品は3点のみ。

なんという贅沢なスペースの使い方。

そして人がいません。

なので、じっくりと作品と向き合えます。

今回はキャプションも無し(出口のところにリーフレットが置いてあります)なので、想像を膨らませながら作品と向き合います。

画像5

とてもポップで、暗い展示室内で一際目立っていたのがこの作品。

器が描かれています。

こちら、村上隆さんの『視覚の座』という作品でした。

村上さんといえば、スーパーフラット。

この作品は、『信貴山縁起絵巻』に出てくる空飛ぶ鉢に取材したものだそう。

元々日本画専攻でかなり日本美術への造詣が深い方ならでは。

普通に家に飾りたい。金額的に絶対無理だけど。

この部屋にはもう1点、冷泉為恭の絵巻物が展示されていて、そちらは勝手に「お米の配布をしてるところかな?」とストーリーを考えていたら、天保飢饉の際の知恩院でのお布施米の様子でした。

画像6

2つ目の展示室。

2点の焼き物が展示されていました。

真っ暗な中に浮かび上がる黒織部と赤織部。

織部はその武骨な姿とデザインがかっこいい。

写真の赤織部の文様は十字架を表しているそうです。

展示はなんと、これでおしまい。

計5点でした。

うん、絶対密になりそうにない(笑)。

個人的には少ない点数なので、作品とじっくり、ゆっくりと向き合えてとても良かったと思います。展覧会タイトルの【贅沢な対話】、そのままでした。

何より普段は見ることのない展示室の使い方を見ることができて、ちょっと嬉しかったのです。ふふふ。

会期は7月12日(日)まで。期間中展示替えがあるそうです。

無料ですし、何度か足を運んで様々なコレクションを見るのもいいな、と思います。

画像7

おまけ。

館内のエスカレーターから見た図。

この美術館は、正面入り口から1階下がったところに展示室への入り口があります。

この景色を見ると「今から展覧会を見るんだ♪」とわくわくした気持ちになるのです。

岡崎市美術博物館のHPはこちら。

カフェ、ミュージアムショップ(現在はやちむんの焼き物を扱っていました)もオープンしていましたが、状況により営業時間など変わることもありますので、事前にご確認を。

それでは、ぜひ楽しい美術館散歩を♪

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?