最近、ネットのニュースで
「コーヒー飲料、多様化するラテ 甘くない領域と素材で」
という見出しが目に入りましてね。
なんか、このことには何度も触れようと思っていたけれど、
「細かいこと言うのもなあ」と
正直、今までは黙認というか許容というか、
まぁ、ふわぁ〜っと流してきたわけですが、
でも、一応提供する側として、
本当のところどう思っているかは知っておいて欲しいなあと思います。
ラテは牛乳です。
(イタリア語でLatteなので発音的にはラッテが正しめ)
「ラテください」と言われて、
牛乳を出すと怒られるのは分かっているし、
もちろんカッフェ・ラッテのことを言っていると理解しますので、
エスプレッソにミルクを注いだ物をお作りします。
イタリアにおける「カッフェ・ラッテ」の立ち位置を確認しましょう。
もう僕も久しくイタリアに行けてませんので、その後どのように変化しているかは定かではありませんが、
基本的にカフェやバールに「カッフェ・ラッテ」というメニューはないです。
絶対にないとは言いませんが、まぁほぼないです。
カフェやバールで頼むと、イヤイヤながら作ってくれます。
なぜなら『家で飲むもの』だからです。
お家には本格的なエスプレッソマシンはないですから、
木目細やかに泡立てられたミルクを作ることが出来ません。
カプチーノが飲みたいけど、自宅で飲めない時の妥協案としてのエスプレッソ+ミルク=「カッフェ・ラッテ」
というわけです。
この「ラテ」が通用するようになったのは
某シアトル系の緑のコーヒーショップで人気を博したのが
その店名を冠するス◯◯◯⚪︎◯スラテだったのも一つの要因かと。
エスプレッソの量に対して、ミルクが多く
ミルクの味しかしないから、
もはや「ラテ」だ、という揶揄的呼称でもあったりなかったり。
なので、うちのメニューには温かいカッフェ・ラッテの表記がないし
カプチーノはホットだけで、カッフェ・ラッテはアイスだけとしているわけです。
とかなんとか言ってますが、これからも変わらず温かい「ラテ」もお作り出来ますので、遠慮なく。
プンテ的には、カプチーノカップよりも少し大きいサイズのカップ(2客しかないので、注文が重なるとやばい)で、カプチーノの様にもっこりさせず(シティーハンター的な意味ではなく)、泡少なめのすり切りでご用意しています。
そして、僕は普段ほとんどやりませんが、せっかく「ラテ」なので、ラテアートも施してみたり。
まぁ最近はね、カプチーノってのがメニューに無いお店の方が多いですから。
カプチーノがメニューにあるお店があれば教えて欲しいです。
普段コーヒーを飲まない僕が、珍しく飲みに行くかも知れません。
まーーーーーたややこしいこと言うとんなあと流してください。
でも、実は違うのだよ、ということを理解しておいてもらえると嬉しいです。