【1日1文献】自助具の導入が合併症予防と ADL 改善に有用であった 脊椎椎体間固定術術後の 2 症例#腰部脊柱管狭窄症#自助具#生活指導

参考文献:自助具の導入が合併症予防と ADL 改善に有用であった 脊椎椎体間固定術術後の 2 症例
筆者:鈴木 浩之( OT ),阿瀬 裕太( OT ),山際 航平( OT ),隅谷 政( MD )
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:腰部脊柱管狭窄症,自助具,生活指導

【はじめに】
・腰部脊柱管狭窄症(以下,LSS)の手術療 法では,椎体間の不安定性を認める場合に,腰椎椎体 間固定術( 以下,固定術 )が選択される.
・固定術後は, スクリューの折損や緩みなどの合併症発生の危険があ り,体幹の屈曲及び股関節の深屈曲防止のためコル セットの装着が必須である.
・しかし,コルセット装着 下でも合併症発生の報告があるため,当院では作業療 法(以下,OT)により,LSS 固定術後患者に対し自 助具を導入して生活指導を行っている.
・LSS 固定術 後の自助具導入と合併症予防に着眼した研究はこれま で報告されていない.

【 考察 】
・日常生活では,下肢や下方へのリーチは体幹 の屈曲もしくは股関節の深屈曲を伴う事が必定であるため,術後の更衣や洗体動作等では介助を要し,自立 度が低下する事となる.そのため,自立度を維持する には自助具の導入が必須である.
・本発表において,退院時の ADL 自立度が両症例と もに修正自立であった事は,両症例がともに禁忌肢位 を理解し,自助具を活用していたものと考える.
・また, 自立度を維持した状態で,スクリュー関連の合併症の 予防が可能であった事から,合併症予防に自助具が有 用であったもの考える.
・本発表の限界は,対照症例が未設定のため比較検討 ができなかった事,入院中のフォローであり,在宅生 活復帰後の確認ができていない事が今後の課題として 挙げられる.

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/P5-4.pdf

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?