【284日目】モッパーをしながら車いすバスケを観戦していて気づいたこと

こんばんは。

今日は車いすバスケの大会の運営ボランティアに参加してきました。

車いすバスケのボランティア


今日はお仕事が休みで特に予定はなく、ゆっくり過ごすか買い物に行くか、お勉強の時間にしようかと考えていました。

そんなところに車いすバスケのボランティア応募のメールが届きました。

少し迷いましたが、勉強なら明日でもできるので、車いすバスケに関われる貴重な機会を優先することにしました。

ボランティアの内容はモッパーでした。

試合の合間にコートをキレイにする掃除係です。

それだけなので、つまり、ほとんど試合観戦の時間でした。

大会に参加しているチームは関東でも上位レベルで、日本代表の選手もちらほら。

ハイレベルな試合をモッパーという特等席で、しかも無料で観ることができました。

レベルの高いプレイは観ていてもちろん面白いのですが、それ以外にも面白い部分がありました。

点数の低い選手のプレイ

それは点数の低い選手がどれだけゲームに関われているのかを観察することです。

車いすバスケには障害の重さによるプレイへの影響を考慮して、各選手に点数が割り当てられます。

点数は1点から始まり、0.5点きざみで最大4.5点まであります。

一番動けるのが4.5点です。

コート上にいる5人の点数の合計を14点以内に収めなければなりません。

そうすることで障害が軽く沢山動けるプレイヤーだけではなく、障害が重くあまり多くは動けないプレイヤーも編成したチームになるので、公平性が保ちやすくなっております。

これが車いすバスケの醍醐味の一つとしてあります。

そんなルールのおかげで、普通のバスケにはない、点数の低い選手のプレイを観察することが面白いんです。

役割主義と公平性

そういえば、今月から働いている新しい職場には上司とか部下といった関係がありません。

代表の方だったり、管理業務を多く担当している方や新人指導を優先的に行う先輩などはちゃんといますが、どれも上下関係などではなく、役割の違いという建て付けになっております。

そうすることで報告・連絡・相談がしやすくなることや、自律心を芽生えやすくすることや、新人でも自身の強みを活かしやすい環境にすることが狙いとしてあるらしいです。

なんとなくですが、車いすバスケにおける点数制のルールもこれと似たようなものかと感じました。

車いすバスケでは点数の低い選手は点数の高い選手よりも素早く動いたり、ボールを身体から離した位置で扱ったりすることが出来ません。

なので、得点を多く稼ぐのは当然、点数が高くよく動ける選手になります。

すると、点数の低い選手は必要のないただの人数合わせ、点数合わせの価値の低い選手になってしまうのでしょうか。

そんなわけありません。

点数の低い選手は1人では得点できない分、得点能力の高い選手にスクリーンをかけてスペースを作ったり、攻守の切り替えの時に相手の選手の動きを邪魔したりします。

そうすることで得点能力の高い選手が得点しやすくなり、チームの勝利に貢献できるんです。

つまり、障害の重さによる個人の能力の高い低いを競うようなことは念頭に置いておらず、ただ違う役割をそれぞれが担い合い、その役割を全うしてチームに貢献できるかどうかを競うスポーツになっているんです。

通常のバスケはマイケル・ジョーダンやレブロン・ジェームス、ステフィン・カリーなどといった有名な選手達のように、能力の高い選手がどうしても目立って評価されます。

悲しいのは、そういった選手が1人で試合を勝たせてしまうことが出来ることです。

そこに快感を覚えることもありますが、とてつもなく能力主義で格差のある社会が成り立っております。

その辺のルールを見事にぶち壊し、公平性が担保されている車いすバスケの点数制によって、役割主義の世界を車いすバスケというスポーツの中に作り出していることが非常に素敵なものだと思えました。

100回中の99回は無駄足に終わる

実際に試合を観ていても、それぞれの選手が役割を全う出来ているときは試合の流れも良く、逆にチグハグで勝手なプレイをしている選手がいるときは流れが悪いように感じました。

特に面白いと思ったのが、点数の低い選手が脚光を浴びるような活躍をしたときほど、試合の流れが良い方向に変わりやすいということです。

その瞬間は、諦めてプレイしていたら絶対に訪れない瞬間です。

『どうせ点数の高い選手には敵わない』なんて思って全力で走っていなかったら、手元にボールがやってくるはずもないんです。

100回全力で走って1回だけゴールを決められて、残りの99回は無駄足に終わる、そんな努力が必要なようですが、観ている人はその努力とその瞬間に、とてつもなく感動を与えられます。

そのことを知りました。

それによって車いすバスケがまた好きになりました。

やっぱりバスケが好きらしい


あと、僕はバスケがやっぱり好きみたいです。

スポーツ全般好きで、バスケ選手よりも野球選手のことの方が詳しいし、バスケなんて辛いことの方が多いことも知っていますが、それでもやっぱりバスケがいいみたいです。

それは、僕が青年期に最も深く関わってきたものがバスケだからです。

車いすバスケだろうがなんだろうが、バスケットボールのある環境にいられると他では感じられない特別な感覚を味わえることを改めて認識しました。

その特別な感覚の一つに、これからも関わっていたいと想う気持ちがあります。

その気持ちに老いていく大人らしい理由をつけると、子供の頃の自分を成長させてくれたもの、アイデンティティの形成に大きな影響を与えてくれたものに関わり続けることでなんらかの貢献をしていきたいから、といったところでしょうか。

それ自体が自分の存在を認めることにもなりますし、何よりも身体があの空気に慣れ親しんでいるんですよね。

そんなわけで、これからもバスケに関わっていく方法を考えていこうと思います。

まずは、新しい仕事をきっちりこなして信頼されることなどが目標としてありますが、子供の頃の自分を認めてあげる意味でも、バスケには末長く関わっていけたらいいなと思うようになりました。

12歳の頃に出会ったバスケのことを、31歳になってようやくそんな気持ちで想えるようになっていました。


本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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それでは、また明日。

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