【650日目】2度目の死

2023年9月12日 21:36

こんばんは。

昨日訪問のお仕事で、訪問先の利用者さんが亡くなられておりました。

担当のご利用者さんが亡くなったことはすでに沢山ありますが、自分が直接訪問した時にご逝去されているところに出くわすのは初めてでした。

死亡している人の第一発見者となったのも人生で初めてでした。

あまり悲しい気持ちとかはなく、安らかな表情で眠っていたので良かったんじゃないかと思えました。

人は必ず死ぬはずだから、むしろ死なない方が不自然で不健康。

そういえば別の担当している小児の子供は一昨日が誕生日で、ママと一緒にお祝いをしてきました。

死ぬ人がいれば生まれてくる人もいるわけで、それが本当に自然のことだと思います。

唯一悔しかったのは、亡くなったその人の大切な作業に気づけなかったこと。

その人は本が好きだったらしく、昔引っ越しの際に周りから捨てるように言われても捨てなかった本が家の奥の部屋に山積みになっていることをその人が亡くなった後に初めて知りました。

もしかしたらその本に関する話題や活動をしていれば、その人はもっと充実した人生を送れたかもしれません。

その人が大切にしてきた作業に従事できることは、いつでもいつからでもその人の人生を豊かにします。

それは空気とか重力とかと同じくらい、絶対に決まっていることです。

例えば、その人が好きだった本のタイトルを知っていれば、その人が亡くなった後もその本のタイトルを見かけるだけでその人のことを思い出すことができます。

人は2度死ぬと言いますが、2度目の死である人に忘れられることを延命することに作用しているとも考えられます。

忘れられないために、死なせないために。

ともすれば、その人にとって『大切な作業に従事した時間を過ごすことが出来る』ということは立派な医療に思えます。

寿命が来て亡くなるのは自然のことなので全然構わないのですが、その作業に繋げられなかったことは悔しい。

そこにたどり着くまでには時間も必要だったりするのですが、今回それは言い訳です。

大事な大事な教訓にさせていただきます。

ご冥福をお祈り致します。

本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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それでは、また明日。

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