【1日1文献】日本の作業療法士にとって国際協力に参加する意義 ―国際人道援助団体での活動を振り返り―#国際協力#海外#役割

参考文献:日本の作業療法士にとって国際協力に参加する意義 ―国際人道援助団体での活動を振り返り―
筆者:勝田 茜
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:国際協力,作業療法,役割

【目的】
・今回,平和村での活動を報告し,本邦の作業 療法士にとって国際協力に参加することの意義を検討 する.

メモ
・平和村では,日本で見ることが無い症例と対 面することが多かった.そして,子どもたちはもちろ んスタッフもリハビリの必要性を十分に理解していな い環境で作業療法を実施する必要があった.そのよう な中,活動を実施していくためには結果を出すことが 重要であった.結果とは変化であり,作業療法を実施 することで ADL や運動機能,精神状態に変化するこ とを示した.そのことで作業療法の意義を子ども及び スタッフが理解し協力が得られるようになった.
・また, 平和村での活動を通して全身状態を把握する事の重要 性を感じることが多かった.栄養状態が悪い子どもが 転倒した際の骨折のリスクや併存疾患に鎌状赤血球症 を有する子どもの体調管理など,現病の疾患のみでは なく全身状態を把握し検討することが治療の経過を見 通すのに重要であると改めて学んだ.
・国際協力の分野 での活動では,日本で知識としても得ており臨床の現 場でも実行しているはずの他職種とのコミュニケー ションや全身状態の把握,疾患の理解など基本的なこ とを改めて必要と感じ実施するために試行錯誤した.  
・今後,本邦の作業療法士には地域など活動の場が広 がることが予想される.
・従来とは異なる環境で,本来 の作業療法士としての役割を発揮できる能力が求めら れる.
・国際協力の分野で経験を積むことは,今後の日 本の社会で活動する上でも役立つと考える.

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/O4-2.pdf 

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