【1日1文献】足関節に対するテーピングが 体幹安定性に及ぼす影響#テーピング#足関節#体幹

参考文献:足関節に対するテーピングが 体幹安定性に及ぼす影響
筆者:島本大輔*1 ,高田彩加*1 ,神頭 諒*2 ,吉矢晋一*3
発行日:2020年
掲載元:日本臨床スポーツ医学会誌第28巻第2号
検索方法:Google Scholar
キーワード:足関節テーピング,体幹安定性,内側運動制御系

【要旨】
足関節に対するテーピングが体幹安定性に及ぼす影響を明確化し,足関節テーピングに伴う二 次的外傷・障害の予防の一助とすることを目的とした.
対象は,健常一般成人 30 人の両足,合計 60 足と した.方法は,裸足(以下;BF)と,基本的なテーピング(以下;BT),筆者が臨床で用いているテー ピング(以下;MF),MF の anchor tape を巻かないテーピング(以下;NA)の状態で,前後ステップ 位(方法 1),立位(方法 2),下垂座位(方法 3)での体幹安定性評価を実施した.統計学的分析は対応 のある反復測定分散分析と多重比較検定の Bonferroni 法を実施し,有意水準は 5% 未満とした.
結果は, 全ての方法において MF で有意に体幹安定性が向上した.また,BT は BF よりも有意に体幹安定性が低 下した.NA と MF の比較では,MF で有意に体幹安定性が向上した.
本研究により,足底が床に接地し ていなくても,MF で体幹安定性が向上したことや,anchor tape の貼付方法により体幹安定性が変化し たことから,足関節テーピングの方法の違いが,内側運動制御系の促通あるいは抑制に働く可能性が示唆 された.よって,体幹安定性を向上させる MF を施行することで,足関節内反捻挫や再発を予防するだけ でなく,二次的外傷・障害を予防する可能性が示唆された.

参考URL:
https://www.rinspo.jp/journal/2020/files/28-2/328-336.pdf

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