【1日1文献】異学年生との合同授業における成果について#合同授業#学習#受身的授業

参考文献:異学年生との合同授業における成果について
筆者:姫田 由美(OT),藤本 陽子(OT),石川 進一(OT),伊勢 将樹(OT)
発行日:2020年
掲載元:第40回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:学習効果

メモ
・今回,学習経験の乏しさや受身的授業が中心 だったことに起因する暗記型勉強方法を問題視し,役 割や責任を持つことが学習方法や意識に変化をもたら すのではないかと考えた.
・3年生に「1年生に勉強を 教える」課題を課し,勉強会を行ったところ,3年 生・1年生ともに多くの学生が取り組み姿勢に変化を もたらすことができた.
・ラーニングピラミッドでは 「講義」の受講における学習定着率は5% であるのに 対し,「他の人に教える」ことでの学習定着率は90% と示されている.
・また,Johnson らは5つの基本的構 成要素(相互協力関係,対面的 - 積極的相互作用,個 人の責任,小集団での対人技能,グループの改善手 続)を取り入れることで協調学習を効果的にさせると 述べている.
・今回の取り組みは「他の人に教える」 能動的学習の集大成ともいえ,さらに「責任を持っ て教える」役割を担うことで,より効果的な学習方 法になったと考える.
・また,長谷川は異学年での学び は自己肯定感の向上や学習効果にもつながるとしてお り,文部科学省の調査においても自己肯定感の高い方 が挑戦心や勉強に関する意識が高いと報告されている. 
・さらに自己肯定感は他者との協働の中で自分の役割を 果たすことで高めることができるとしており,今回の 取り組みは有効だったと考える.
・今後も上級生として の役割を意識的・意図的に用いることで,どのような 変化をもたらすのか継続して調査していく必要がある と考える

参考URL:
https://kinot40.secand.net/file/5-04.pdf 

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