【1日1事例】意図的関係モデルと人間作業モデルを用いた介入により,認知症の行動・心理症状が軽減した事例 #人間作業モデル #意図的関係モデル #認知症
参考文献:意図的関係モデルと人間作業モデルを用いた介入により,認知症の行動・心理症状が軽減した事例
筆者:吉政 豪也, 鹿田 将隆, 篠原 和也, 野藤 弘幸
発行日:2020年
掲載元:作業療法 39 巻 (2020) 1 号
検索方法:インターネット
キーワード:(意図的関係モデル)、 人間作業モデル, 認知症, BPSD, 対人関係
【抄録】
・本報告の目的は,認知症のクライアントに対し,意図的関係モデルと人間作業モデルを併用した介入の有用性を検討することである.
・介入当初,認知症の行動・心理症状が強く見られていたことから,良好な治療的関係の構築に困難が予測された.
・そこで意図的関係モデルにより,作業療法士はクライアントが好む関係性を考慮して関わり,その上で人間作業モデルを用いて,興味と価値を反映した生活習慣の構築を図った.
・その結果,良好な信頼関係が築けたことで,生活史を反映した作業への従事が促されて,行動・心理症状に改善が見られた.
・認知症のクライアントに対し,意図的関係モデルと人間作業モデルを用いた作業療法介入の有用性が示された.
【メモ】
・認知症の行動・心理症状の改善を図るためには、不安や混乱を取り除くコミュニケーションが有用である。
・作業療法の治療戦略には、クライエントの経験や見方に敬意を伝えるという「妥当にする」や、クライエントに教え、手本を示し、導き、口頭で促すといった「指示する」などがあり、その背景にあるのが意図的関係モデル(Intentional Relationship Model:以下IRM)である。
・IRMでは、OTRがクライエントに関わるに当たって考慮するべき態度として擁護、協業、共感、励まし、指示、問題解決という6つのモードを提示している。
参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/39/1/39_95/_pdf/-char/ja
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