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風景録|一筆を書かねば通さぬ美保の関

島根県松江市美保関町は、ここ!


感嘆のため息しか出てこなかった夜

夕方から早朝、たった一泊の美保関だった。
ある秋の金曜日、一週間の疲れを背負ったまま勢い余って飛行機に飛び乗って、日が暮れる頃美保関に到着。

どうしてこの場所を選んだのか正直覚えていないのだけど、来るべくして来たと感じる滞在だった。本当に小さな海町で、ナチュラルに美しい、素朴で清らかな美人、みたいな町だった。満月だったこともあって妖艶な海と神聖な美保神社の空気に感覚が研ぎ澄まされて、タイトルの通り、感嘆のため息しか出てこなかったし、なんだかこの町で見た景色を文章で語るのも気が引けてしまって。今回は写真を中心にまとめたい。

美保関に渡る境水道大橋。風情がある。
18時頃。美保関についたときには真っ暗。
月を電球に見立てる
夜の美保神社
美保神社の鳥居と青石畳通りには灯篭が。

青石畳通

雨が上がって灯篭を出してくれた
何往復もしてしまったよ
温かい光

国指定登録有形文化財 美保館本館(ホテル)

宿は、ここ。月夜の海を見ながら温泉に浸かった後は、青石畳をほーんの少し歩いた先にある美保館本館にあるバーで一杯。
山陰 美保関 旅館 美保館【国文化財の宿】公式サイト (mihokan.co.jp)

美保館本館のバー神楽。20時から22時までだったかな?
本当に不思議な建築造形
中庭だったんだって。だから外壁が屋内にあるような造形。
好きなところに座ってお酒を頂ける
でもね、来る人みんな建物をぐるぐる回って楽しくて、席が定まらないの(笑)
中庭だったところは、ガラス天井なので見上げれば月が。
可愛らしいバーテンダーさんがカクテルを作ってくれました。
襖には、様々な著名人の句が。

タイトルの「一筆を書かねば通さぬ美保の関」は、湯川秀樹先生の句だそうです。


美保関灯台

日の出前に起きだして、半島の先端にある美保関灯台へ。

たくさんの雲がやってくる
もくもくやってくる
おはようトンビ、おはよう灯台
遠い向こうに大陸があるのか
雲が、本当に印象的だった
てっぺんだけ朝陽に染まるもくもく雲

美保関漁港

朝陽が昇ってきたところで美保館に戻ってくる。
この漁港が、美保神社の非常に大事な神事の舞台にもなっているんだね。
そのあたりは詳しく書かないけれど、いつか見たいな。

海が、本当に青い
早朝から堤防には釣り人がびっしりだったよ

美保神社

事代主命(恵比寿さま)の総本社。毎日、朝夕のご祈祷をしているとのことで、朝のご祈祷。毎日、日常の中にちゃんと神様がいる生活がこの町にはあるんだなと思って、それにも感動してしまった。

お気に入りの写真。ありがたい、って気持ちになった。
朝の清らかな美保神社
朝の神社はやっぱり空気が違う。
朝のご祈祷
太鼓の音がまた良いのです
凛とした空気の中で雅楽や巫女の舞のおつとめがありました。

いま思い返しても、本当に不思議な場所

パワースポットとか安易に言いたくない(ただの天邪鬼)けれど、すっっっごい力というか、研ぎ澄まされた感覚になる場所って多くないと思う。こんなに神聖で清らかで素朴で美しい町に、生きてる間に出会えたことを本当に嬉しく思う。きっとまた、行くべき時に行く。

たくさんの写真(これでも絞った)と全然足りない説明に
お付き合いいただき、ありがとうございました!


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