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【#1】青森・弘前市の老舗スナックビルにホテルを作った訳・前編
2020年7月1日
青森県は弘前市。弘前城近くの繁華街。鍛治町にスナックの面影を残した簡易宿所「GOOD OLD HOTEL」をオープン致しました。
約1年間掛かったこのプロジェクト。
そもそもホテルマンでもない。
建築屋でもない。
1年前まで元銀行員そしてただのダンサーであった自分が、なぜこんな事をしているのか。
そして完成までにどんな思いや過程があったのか。
是非、この記事は
地元の方々である弘前の方々に読んでもらえるよう書いていければいいなと思います。
僕は、外からみた青森・弘前の素晴らしさ面白さをお伝えできればと思います。
「何を偉そうに、県外の人間が。」
そう思われる方もいらっしゃると思いますので、
最初にとりあえず言っておきます。
今年3月に私は結婚しました。
私の実家は名古屋。妻は東京。出会い、生活は大阪。
プロポーズは弘前のドーミインです。
とにかく、僕の中で衝撃的な出会い、そして仕事、そしてコミュニティーと思っております。
できれば家欲しい。
少し長くなるかと思いますが、お付き合いの程宜しくお願い致します。
第1話 青森ってりんご?
「青森の物件を落としたから見に行こう。」
2019年5月に、今の勤務先に転職した最初の仕事が青森出張だった。
聞くと青森のスナックビルを競売で落としたとのこと。
そもそも弊社は不動産業ではあるが、皆さんのイメージにある不動産業のような仕事はほとんどしていない。
弊社は競売物件という特殊な物件をメインターゲットに、全国を飛び回っている。
※競売物件とは、めちゃくちゃ簡単に言えば裁判所が債権者(お金貸した人)の要請に基づき、裁判所が債務者(お金借りた人)の不動産をオークションにかけている、物件です。借りた人がお金を返せなくなったので、裁判所に依頼した不動産が売れたお金で貸したお金を回収する。という制度です。
今回の青森・グランドパレスもそのオークションに出されていて、弊社が最高価格で落とした、という流れである。
「青森って、りんご?」
恥ずかしながら、最初の印象は本当にそんな程度でした。
覚えているのは本州最北端。そして地理の授業で覚える名産品くらい。
もっといえばねぶた祭=青森という事も忘れていました。
ただ、その後少し皆さんと違うと思われるのが、僕が「信長の野望」ファンという事。早速青森に行くという事で、私の大好きなゲーム歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」で青森の武将を調査。
そうすると「津軽為信」というかなりパラメータ強く、そして面白いエピソードを沢山もっている大名の存在を知りました。
僕が青森に最も興味をもったの理由が、
実は「津軽為信」だったりします。笑
とにかく情報量ほぼ0の状況で、不動産業の仕事をきっかけに青森の地へと第一歩を踏み入れる事となるのでした。
ここまでだと、ほんとにまだなんにも「GOOD OLD HOTEL」感ありませんね。笑でも、1年前までは本当にこんなレベルだったんです。
そこから、いよいよ物語が始まっていくのです。
中編へ続く