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フリーターの喉爆発のエピソード

今回のエピソードは最も直近のものとなる。

僕は高頻度で喉を壊す。扁桃腺が生まれつき大きくて、扁桃炎に悩まされてきた人生だ。めったに風邪は引かないが年明けくらいにいつも扁桃炎になり悩まされてきた。今まではのどを痛めるとしても冬の時期だったのだが、現在9月後半。秋になってあいつらは早めに喉を壊しにかかってきた。

3日前、のどの異変で深夜に目覚めた。のどを痛めてきたエリートとしてはまず唾を飲み込む。

痛い。最悪だ。

唾のみ占いで凶と出たのでうがいをして水を飲みもう一度眠ることにした。その日の朝はより一層痛みが増していた。頼むって、まだ秋ごろやって。その日は演劇の稽古があったので、自分に鞭を打って稽古に出向く。稽古中も喉は常に痛く、そして常に眠い。絶対体調不良である。それでもはちみつを飲んだり、何だりしているとどうにか喉をごまかせたようで痛みが一切なくなることもあって平穏に暮らすことが出来た。

次の日の朝、喜んでいたのもつかの間。のどでヘヴィメタルのライブを開催しとるんかくらいの痛み。あぁ、これは病院行かなくちゃ。その日は朝から放送作家の授業があったのだが、お休みの連絡を入れて病院へ行く。しかしその日は日曜日。病院は基本休んでる。その中で唯一空いている病院に行くと

「1時間は待ちますね。あとのどの痛みだったらコロナの検査をしなくちゃならなくて。」

コロナ、さしぶりに聞いたな。そして初期の頃にコロナにかかった悲しい罪悪感を少し思い出した。その時間は待てないと判断し、薬局で薬を買いまた稽古へ。その日は「通し」と呼ばれる大事な日だったので休むことにもいかず、一通り演じ切りその日はすぐ帰った。体を安静にしながらまた明日の朝に喉が治っていることを祈りながら眠る。

昨日。朝、うん。正常に痛い!ドキドキの唾チェックも裏切られ、さすがに病院に行くことを考える。朝イチの稽古は休ませてほしいことを連絡して一度行ったことがある耳鼻科へ。

耳鼻科では僕より先に診療に入っていった子供たちの断末魔が響く。

「いった~~い!いややぁあああ!」

僕もそんな頃あったかなぁ、いや意外と大人しくしていたな。いうても泣くくらいだったよな。偉い子だなぁ、、自分と昔の自分を褒めていたら自分の番が来た。

予想通りの診療を経て、扁桃炎ではなく喉全体が炎症を起こしていると言われた。怖い言葉「炎症」。

「季節の変わり目なので喉炎症しやすいんですよね~、最近働きすぎじゃないですか?体休めてくださいね。」

「いや、フリーターやねん!!!」

とツッコむこともできず、フリーターが働きすぎという落語みたいな経験をした。
その後喉をかっぴらけと言われ、少し態勢を前にすると、薬のついたガーゼを喉に押し塗られることとなった。これがまた痛い。強い薬液らしく喉がひりひりするし、感覚としてはお医者さんに直接喉を触られているくらいガーゼをグリグリ押し付けられた。監禁されて口を割らない男みたいな「ヴ、ッウ、、」みたいな声も出た。そして、のどを触られたことによって涙がツターと流れた。最後のお医者さんの話を聞きながら涙を拭っている姿は先ほどの子供たちと何も変わりはしない。

さぁ、喉よ。現在進行形で痛めつけてくる喉よ。早く治ってくれ。治ってくれた暁には僕と喉で一杯のみに行こうじゃないか。

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