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電車の床の下に蓄積されるアレ

最初に注意させていただきます。このテキストを食事中に読まれることは推奨しません。

かつての花王株式会社さんのごとく、清潔で美しくすこやかなnoteを目指しているのですが、今回はなんと自分のnote史上初の尾籠な話をします。

全く史上初ではないし、むしろおまえ結構な頻度で下ネタかましとるだろという幻聴がどこかから聞こえますが、たぶん気のせいですね。

というわけで、トイレの話をするのですが、建物の中にあるそれや、公園のそれのように、そこにずっと鎮座しているタイプのものではなく、動くタイプのもの、つまり、飛行機や新幹線などの乗り物の中にあるトイレについてです。

なおかつ、その中でも最も身近である、在来線の電車のトイレについて。

JR西日本の網干駅から敦賀駅までの区間を走る快速電車と新快速電車には、それぞれ車内にトイレがあります。

これらの電車を利用することは多いものの、トイレの存在は普段はあまり気に留めておらず、乗車中に催しの予感がしても、目的の駅に下りてすればいいか、と思うのが常だったのですが、先日、こいつはのっぴきならねえというタイプのやつが現れまして。

これが液体性のやつ(俗にいうところの「小」)ならともかくとして、固体性のやつ(俗にいうところの「大」)だったのに加えて、目的の駅までまだかなり距離があったため、珍しく車内のトイレにイン。

新幹線や特急はともかくとして、在来線の電車のトイレに入ったの、いつ以来かわからない。ドアがスライド式なのは昔からそうだったが、ロックボタンなんてあったか……?などと考えつつ、無事に固体性の元気なアレを放出して流しました。

水が流れる音が結構でかくてビビる。便器の穴がすべてを吸収した後に流れるゴボゴボゴボッという音もなかなかに迫力がある。セルの足音と同じくらい威嚇力が高い。

吸収されたアレはどこに行くのだろう。いや、どこに行くも何も、この車両の床の下に蓄積されているだけなのだろうが、しかしそうなると、このトイレを使ったすべての人の体内から放出された液体と固体、そしてペーパーがどんどん溜まっていることになる。

しかもこの快速ならびに新快速が走るエリアはかなり広大で、道中には京都、大阪、三ノ宮という大都市を挟んでいるうえ、新幹線との接続駅もいくつかある。正確な利用者数がどの程度のものなのかは不明だが、とにかく夥しい人数が乗降しているわけで、そのぶんトイレの使用率も高いはずだ。

そして、大都市には必ず、いくつもの酒場や焼肉屋がある。よって、夜になればアルコールやホルモンを体内に取り入れた人々が電車にたくさん乗ってきて、トイレもたくさん使用される。

大抵の人の肉体は、アルコールやホルモンを胃腸で分泌すると、通常よりも多量の液体や固体が放出される仕組みになっている。つまり何がいいたいのかというと、電車の床の下に蓄積されるものの量が劇的に増える。忘年会や新年会シーズンなどは特にそうだろう。

…………積載量オーバーになったりはせんのか?

もちろん、電車は最終的には車両基地に帰っていくということは、『きかんしゃトーマス』を幼少期に履修しており、プラレールの「ニューてんしゃだい」が「こせんきょう」の次にお気に入りだった自分も知っています。

「ニューてんしゃだい」は、他のどのプラレールグッズよりもトーマスごっこが盛り上がるパーツなので大好きでした。本当は、ニューではない元祖の「てんしゃだい」の方がよりソドー鉄道感があるのですが、なにせ古い商品なので激レアのプレミア価格。

「ニューてんしゃだい」は定価880円、店頭価格なら700円前後で買えることを確認済みなので、かつてトーマスを視ていた同志には、もしも、とてつもなく辛いことがあったら、「ニューてんしゃだい」を電器屋で買って精神を落ち着かせることを薦める。

前の会社を失踪みたいな形で退職した後しばらく、新大阪駅構内の書店の中にあるプラレールの線路を眺めることで気を落ち着かせていた俺からのメッセージだ。

余裕があれば「こせんきょう」も入手すると良い。逆に、そんな余裕すらないというのなら、手元のスマホでプラレールの公式サイトを見てほしい。

プラレールの情景部品からしか得られない栄養が、もっとも手軽に得られる。トミカのサイトを見るとちょっと隔世の感があるが、プラレールのサイトは良い意味で昭和テイストが微妙に残っているのが味わい深くてのう。つっても俺14歳なんだけど。

いやいや、そんなことはともかくとして、現実の電車についてだ。

現実の電車だって、トーマスたちと同じように車庫に戻るわけで、トーマスたちと同じようにその日の仕事の愚痴を言うのかどうかは知らんが、おそらくメンテナンスを受けるはずだ。

その時に、どういう形式でかはわからんが、トイレの下に蓄積されたなんやかやも回収されるのだろう。

現実の快速や新快速がトーマスたちと同じように意思を持っているのかどうかはわからんが、もし意思を持っていたら、こんなにもたくさんの人々の排泄物を運んできたことに誇りを覚えるのだろうか。

それとも、クレーマー対応で日を終えた接客業者のごとく、今日も排泄物を垂れられて散々だったと舌打ちをしながら車庫に戻るのだろうか。うーん。

こんな不毛なことを考えながら、私は今日も排泄物を流す。駅のトイレで。なんか電車のトイレって入るの恥ずかしくね?

ちなみに、実際のところの鉄道の排泄物の仕組みについては、Wikipediaの「鉄道による糞尿輸送」の項目を読めば詳しくわかります。なんでもあるな、Wikipedia……。

サウナはたのしい。