過去の味覚たちとともに
漫画『美味しんぼ』の「五十年目の味覚」というエピソードで、金婚式を迎えるまでの50年間ずっと、ビールとソーセージを嗜むのを我慢していたというお爺さんが登場します。
50年ぶりのビールとソーセージはさぞ美味かろうと胸をワクワクさせながら口に運んだものの、どうにも昔と違う味がする……というところから物語がはじまるのですが、自分はこれを読んだ時、50年前の味をそこまで覚えているものなのだろうか……?という疑問が生じました。
実際に作中でもお爺さんは、昔のことだからきっと舌が忘れ