新生児聴覚検査で引っかかって 〜1歳までの検査記録
我が子が新生児の聴力検査で引っかかったことをきっかけに、自分で調べたこと、経験したことをまとめています。
なお、1歳0ヶ月時点では、日常生活で支障が出るほど聴力に異常は見られないものの、ちょっと左右差がありそうということで、念の為検査は続けている状況です。
雑談交えて書いているので少し長めの記事になっています。
(4500文字)
《前提》新生児期の聴力検査って?
『新生児聴覚スクリーニング検査』とは、生まれたばかりの赤ちゃんが音を聞こえるか確認するための検査。
2024年現在保険適用外ですが、自治体によって助成金が出てたりします。💰
検査は大きく分けて2種類で、各病院で行う検査方法は異なります。
それぞれのパス(合格)基準点は以下の通り。
・自動聴性脳幹反応(自動 ABR)…35db
・耳音響放射(OAE)…30db
ちなみに30〜35dbは、ささやき声程度の音量。
※健康な耳は20db以下の音が聞こえる。
また、検査種類によって「pass(合格)」や「refer(再検査)」が出る確率は少し異なるらしいのですが、全体的に見て特異度は約98%と非常に精度の高い検査であります。
ただ、あくまでスクリーニング検査であることは注意しないといけません。
そのため、日頃からお子さんの様子を観察して異変に気づいてあげることが難聴の早期発見への一番の近道になります。
【~生後4日】新生児聴覚スクリーニングで基準値に満たさず
我が子は、『誘発耳音響放射』という方法で検査をしました。
ざっくり言うと、音の反射具合をみて、どこまで届いているかを検査する方法ですね。
◆検査内容:
①誘発耳音響放射(TEOAE)
我が子は生後3日と4日に検査しましたが、基準点を満たしていなかったらしく、結果は「refer(要再検)」になりました。
ただ、耳垢や羊水の貯留により影響を受けやすい検査でもあるため、念のため退院後、別の総合病院で再検査をするように勧められました。
【生後2週間】別の総合病院で再度スクリーニング検査を受ける
産院から案内された総合病院の耳鼻咽喉科で、再度スクリーニング検査を行うことになりました。
◆検査内容:
①サイトメガロウィルス核酸検出
②チンパノメトリー
③OAE(TEOAEだったような気がする)
①サイトメガロウィルス核酸検出は、いわゆる尿検査。
尿から、聴覚障害の原因の可能性として考えられる先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染の有無を調べます。
生後3週間以内に採取された新生児尿が必要になるため、まだ生まれたてホヤホヤの新生児期に検査をする必要がありました。
当日来院すると、検査用の尿をキャッチする採尿パックを渡されます。
そしてオムツ替え台で、
nashico「こんな感じにつけるんじゃない?」
夫「えっ、、このテープをタマタマ付近に貼るん?剥がすとき痛そう。」
お子「ぴぇぇぇぇぇぇぇ😭」
(慣れない環境でのおむつ替え+親の手際悪さとテープ貼られて違和感ありありの状態で暴れる)
nashico「(スチャッ)なんかよくわからんけど、いけたで!!」
夫「よし、おしっこマンがんばれ!!」
…とキットをなんとか装着し、1時間後、先生の前でオムツを開いたら見事に外れていました。チーン。
結局、先生にキットを装着してもらい(始めからやってほしかった…)、あとは母乳/ミルクを飲ませてグズるベビ太郎をあやすこと30分、やっと採尿+検査できました。
結果、陰性。🎊
②チンパノメトリーは、中耳の状態を調べるための検査。
専用の機器を使って鼓膜に圧力をかけながらその動きを調べ、音の伝わり方を調べます。
結果は、次の図のような波形で出てきます。
正常の場合、中耳の気圧=外の気圧、つまりグラフは0がピークで表示されます。
この試験もクリア。問題なし。
③のOAEは詳しく覚えていないのですが、おそらく産院で行った方法と同じだった気がします。
ここでの結果は、特に異常なし。
一応、2か月後に脳波検査を受けることにしました。
【生後2か月】聴覚脳波検査で、より精密に調査する
今回の検査では、音が脳に伝わっているかを確認します。
◆検査内容:
自動聴性脳幹反応(自動ABR)
検査をするために、防音室で子供を寝かせて専用の機器を使って脳波を図ります。
事前に睡眠薬(液体)で眠らせた状態で、下記のイラストのように電極を3か所に貼付し、両耳に使い捨てイヤホンを装着する必要があるのですが、超高性能の背中スイッチ搭載型の我が子はベッドに置いた瞬間起きてしまいました。
睡眠薬の効果よ…。
結局、我が子は警戒心100%でベッドの上では寝てくれず、縦抱きで寝かせながら検査を続行しました。
検査は数十分かかったため、その間夫婦で交代しながら我が子を抱っこする必要があり、検査終了時には腕の筋肉がプルプル状態でした…。
結果は、このような波形で表示されます。
結果、難聴と呼べるほど聞こえていないわけではないのですが、左右の耳で数値が少し異なる、ということがわかりました。
そのため、しばらく経過観察をすることに。
ちなみに、「左右差がある」と聞き、「え?誰でも『利き耳』はあるんじゃないの?🤔」とnashicoは思いました。
なんで左右差ありの結果で経過観察なのか(単純に、乳児の聴覚の正常性は一回の検査では分かりづらいため?)について先生に聞けるほど産後で頭が回っていなかったため、正確な情報はありません。
1歳以降も再度ABRをやる予定なので、そこで改めて表の見方をもう少し詳しく聞こうかなと思います。
ちなみに、この論文では、新生児の検査でも使われるABRやOAE結果は、性別や左右の耳による差があると書かれています。
余談:検査関連で調べたこと
今回受けたABRの結果がいまいち分からなかったので、色々調べてみたら下記の資料が出てきました。
聴力測定技術講習会 ABRとASSR | PPT (slideshare.net)
うん。
うーーーん。
読んでも専門的過ぎて分かんねーーー🙄の状態ですが、いくつか面白い情報も得られました。
ほぇ〜〜〜(*ω*)
調べだすとキリがないので、一旦ここでストップ。✋
【生後6か月】行動反応聴力検査
今までは受動的な検査がメインでしたが、生後半年を過ぎると赤ちゃん自身の行動から音の聞こえ方を判定する検査もできるようになりました。
◆検査内容:
行動反応聴力検査(BOA)
当日の検査は、夫が付き添いで子供と診察室に入りました。
夫曰く、
「診察室(防音室)に行って、我が子を自分の膝に座らせて、目の前のスピーカーから音を出して、それに反応するか見る」
検査をしたらしいです。
夫から検査内容を聞いた時、
「めっちゃアナログ!っというか、赤ちゃんの性格差が激しく出る検査じゃないの?😳」
と思ってしまいました。
(一応、正式な検査方法です)
結果は、『オージオグラム』と呼ばれる表で出されます。
我が子は、250Hz~4000Hzの範囲で30dbのときに反応していました。
先生からは、一応音に反応してそうだねと告げられ、また半年後に経過観察として来院するよう言われます。
【1歳0ヶ月】視覚強化式聴力検査
今回も赤ちゃんの反応を見る検査でした。
◆検査内容:
視覚強化式聴力検査(VRA)
VRAは、前回行った行動反応聴力検査(BOA)と似ていますね。
今回は私が付き添いで診察室に入りました。
診察部屋には、スピーカーとは別の方向にぬいぐるみが入った箱が用意されていました。
まず、先生が音を鳴らすと箱の中のぬいぐるみが光る、ということを乳幼児に覚えさせ、音を鳴らす度に振り向くか確認する必要があります。
しかし、我が子は先生に対して異常なほど警戒していたのか、終始私の胸に頭をうずめて、ぬいぐるみを一切見ずに片目で先生の行動をスナイパーのごとく、ずーーーっと見張っていました。
結局、頑なに振り向かないため音に反応したかは表情のびみょ~~~な変化で測定するしか方法はなく、先生もアセアセ。💦
診断結果の紙には、「(音を鳴らした時)眉が数cm上がりました!!」と書かれていました。
(ごめんなさーーい)
思った通りの検査ができませんでしたが、前回同様30dbくらいの音には反応していました。
ただ、左右差の聞こえ方については生後2ヶ月以降検査していないため、数か月後に再度聴覚脳波検査を行うことになります。
***
これが、生まれてから1歳ちょうどまでの我が子の聴覚検査の記録。
何もないことが一番ですが、もし何か対処が必要になったときに対応できるようにしておきたいですね。
1歳以降の記録も余裕があったらまたまとめる予定です。🏃🏻♀️💨💨💨💨
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