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アボリジニの人って何食べているの?(①スーパーマーケット編)

これはあくまで私が一緒に同じコミュニティで暮らしているアボリジニの中でもアナング族の話です。そのため他のコミュニティや都心に住んでいる人は全く異なる食生活をしていると思います。

こんな情報は誰が見て面白いの!という感じですが、
意外と私たちと似た食生活しているよというのと、え!そんなもの食べているの!?という感想を共有できればと思います。

最後には個人的おすすめで気に入ってよく口にしていたものをご紹介します。

●朝食編

○これを食べてオーストラリア人は育った!みんな大好き Weet-Bix
こちらは全粒小麦のシリアルでビスケットのような形状になっている朝食に欠かせないと言われている商品です。
あまりに購入率が高いため「そんなに美味しいの?」と疑いながら朝食トースト生活が飽きた私も食べ始めました。
私も計3箱食べ約1ヶ月は毎朝Weet-Bixを。これだけ食べると口の中の水分が全て持っていかれるため、牛乳とヨーグルト、はちみつをかけてたまにはドライフルーツやバナナを入れながら味を変えて食べました。シリアルバーに比べると柔らかく、牛乳を入れることによりすぐに水分を吸収して柔らかくなります。私は少しでもサクサクの食感を残したかったため牛乳は少量にしていました。
買う前に「そんなに美味しいの?どうやって食べるの?」と聞くと「え、食べたことないの?みんなこれ食べて育っているよ!」と言われ冗談でしょと思いつつも箱の横にも『AUSSIE KIDS ARE WEETBIX KIDS』という表記が!!
いつか恋しくなる時が来るのかなと思いつつも、柔らかいこのようなシリアル生活に慣れていない私は1ヶ月食べて飽きてしまいました。

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○朝食と言ったらこれ! UNCLE TOBYS OATS Traditional
こちらは100%オーストラリアの全粒オート麦で作られたporridgeです。
Weet-Bixが不動の一位かと思いきや、こちらも欠かせないようです。やはり、牛乳と合わせて食べていて、大人から子供まで季節を問わず人気で必需品のようでした。
porridgeは苦手のため試さなかったですが、これもフルーツやはちみつを入れたら美味しそうだなと。

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○一度手にしたら止まらない!KIDSの味方! Kids Yoghurt
こちらは大人にも大人気の飲むヨーグルトです。
KIDSと書いてありますが私も好きで、飲むヨーグルトにしては少しドロッとした口当たりでした。価格が高いことを理由に赤ちゃんに離乳食を買い食べさせている人は残念ながら少なく、その代わりにこの飲むヨーグルトが多く使われていました。
小学校にあがるくらいの子までは自分でこれを取りに行き、お母さんにおねだりする場面を多く見ます。
買い物中に間が持たなくて会計をする前から飲みながらお母さんの買い物を待つ姿もありました。

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●ご飯もの

○在庫切らしたら大変!大人気商品 HAMPER CORNED BEEF
こちらはお店一番の人気商品と言っても過言ではないコーンビーフ。
発注を誤り在庫がなくなったときには、大変!たくさんの人から「コーンビーフ無いのか!!」と問い詰められます。食パンと一緒に食べたり、またはマッシュポテトと一緒に。
私もあまりに人気のため一度挑戦してみましたが、コーンビーフに馴染みがないためあまり口に合わなかったことと味が濃くすぐに飽きてしまいました。
毎日のように食べている彼らとはやはり求める味覚が違うようです。

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○値段!そんなの気にしない!これが食べたいんだ! steak&kindney pie
こちらは牛肉とキドニー豆がグレイビーソースで和えられたものがパイ生地に包まれたものです。
AMATAは僻地で都心との価格差が1.5~2倍あるためこれはひとつ$17(日本円で 1300円くらい)もします。会計時にお金が足りないと金額の表示された画面を見て「こんな高いのはなんだ!」と半ギレみに言われ「これだよ」と伝えると、「ああ、これか。これは買う」と。
これと似ているものといえばオーストラリアの国民食として知られるミートパイでしょうか。
やはり国民食というだけあり朝食・ランチ・お菓子の時間・夜ご飯にも買う人はいて時間を問わずいつでも買い、すぐにその場で食べるという気軽さがあります。逆にこれは家に持ち帰り食べるようです。

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○簡単ご飯!これとトースト、目玉焼きで朝食完成! HEINZ Spaghetti
はじめトマト缶だと思い開けたら中からパスタが出てきて驚いた商品がこちら。ひとり1缶食べるので、大家族だと普通に6~8缶抱えて持ってきます。
トースト、目玉焼き、ソーセージ、このパスタをプレートに乗せて朝食の完成!この朝食プレート販売していましたが、内心「え、これ買う人いるの?」と思いつつもみんな勢いよく手に取り即完売!

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○みんなに日本のラーメンを食べさせてあげたい! Indomie Migoreng
こちらは麺を茹で、後から粉末やソースを入れて作るミーゴレン。(焼きそばみたいな感じ)
他にもフレーバーありますが圧倒的な人気がこれ。
子供は何も味付けもせず、茹でもせず、スナックのベビースターラーメンのようにポリポリ食べています。
いつか日本の美味しいラーメンを彼らに食べてもらいたい!!買っている姿を見て毎回思っていました。
1回にどれくらいの量を同時に食べるのか不明ですが、1人ずつお皿に分けて食べるのではなく、この5パックを全てまとめて茹で大皿でソースとあえてそれと合わせてラム肉を食べたり野菜を食べたりしているようです。
日本でいうお米と同じ立ち位置のような感じ。

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○やっぱりオージーはハンバーガーが大好き 
cheese burger, chicken burger and chicken roll
普段すぐにマックやKFCに行けない彼らはハンバーガーに対して夢と希望があるようです。
週に一回トラックがコミュニティに来る日そのあとにお店に駆けつけた人は即座に手を伸ばしにくる商品がこれ。人気商品のためいくら常にあるように在庫を増やそうとしても出したら出しただけ売れる。
冷凍というのも利点かもしれませんが、彼らはあまり冷凍庫を使わないのでそれは関係ないのかも。
すぐに食べたくて店の電子レンジで箱ごと温めてしまい丸焦げになってしまったり。

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○毎日食べたい!国民食ミートパイ! Patties mini combo pack
国民食ミートパイそんなに美味しいのか!と私も食べましたが、はじめはあまりの味の濃さに驚きましたが段々と慣れていき私もオーストラリア人並みの頻度で食べていました。笑 
ミートパイにはトマトソースが絶対にセットでトマトソースが完売の時には「WHAAAAAT? F☆CK!」と言われ申し訳なさそうに謝ったり、「そうだよね、ないとそれはもはやミートパイじゃないよね」とよく寄り添うように同情していました。
日本の国民食と言ったらなんだろうおにぎりかなと思いつつもこんなに毎日は食べないなあと思い、ミートパイの根強さはすごいなと。

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○レモンと合わせてティーンエイジャーに大人気!Don Salami 
お菓子の時間に「え、おつまみ?」という組み合わせのこのサラミを絞ると美味しいというレモンを持ってきます。
コミュニティ内はお酒の持ち込みができないため、お酒を飲むことが普段彼らはないのですが、こういった味の濃いものがとっても好きです。

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○野菜はこれと一緒に煮込めば絶対に美味しくなる! HotPot Curry Casserole Base
カレー粉のような感じでこれを抱えてくる人は、「今日の夜ご飯は間違いなくカレーですね!」と言ってしまうような種類の野菜ジャガイモや人参、玉ねぎ、サツマイモを合わせて持ってきます。
牛肉、挽肉や鶏肉を使ったカレーではなく、ラム肉を使うことが多いです。

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●甘いもの

○缶開けてそのままスプーンでぱくり! Rice Cream
こちらはライスクリームです。あまり馴染みがなく食べたことはなかったのですが、こちらでは大人気!お菓子感覚で蓋を開けてお皿にとりわけずこのまま食べている姿をよく目にしました。
バニラフレーバーのためほんのり甘く、何かと和えなくても満足できる甘さでしたが、私は彼らのように頻度高く食べるようにはなれませんでした。

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○食パンには塗りません。強いて言うなら顔に塗っちゃいます! Nuttela
食パンに塗るチョコペーストでお馴染みのNuttelaは甘いもの大好きなAMATAキッズの一番の友達?味方?味方にしていい存在なのかと言うところですが、、
小さい頃から甘いものを食べ、歯磨きをすることが全く習慣化されていないために虫歯になる子、歯が抜け歯のない大人が多いのが問題となっています。
糖分や塩分が多く身体の健康に悪いと考えられるものは大幅に価格を上げ購入を少しでも控えてもらおうと私の働いているお店では努めています。
この大きなNuttelaも15ドル(日本円で約1200円くらい)で「高すぎ!」「流石に買わないだろう。陳列も最上段にしておこう」と私は思いますが、値段よりも食べたい欲が勝ってしまい、他の飲みたかったドリンクや野菜を諦めてでもどうにか買おうとします。
そして、蓋を開けそのまま手ですくってなめるという食べ方を見たときは私はあまりに衝撃的すぎてかなりショックを受けました。
まだ2歳の子供でもそのように手ですくいあげ食べ、顔中にNuttelaが付いているという光景を何度も何度も毎日目にしています。
これでいいのか、良くないだろうと思いつつも、お母さんたちは可愛い我が子の食べたいものだから(自分も少し食べたい!)と。1kgもあるNuttelaはペロリとすぐに終わってしまいます。
恐ろしすぎる、、、健康を謳っているため「それならば極端に糖分が多く糖尿病をさらに進行させるものは入荷させなければいいのでは」とか、「彼らにとっての健康とはなんだろう」「ヘルシーな食品の定義とは」と考える時が頻繁にありました。
会社の上層部の人とも話しますが、彼らにとって食料を入手できる場所がコミュニティ内に1つのお店しかないため何が彼らにとって幸せかと考えるととても難しいですが、店としてできることは豊富な選択肢を与えその中から何を選択するのかは彼らの自由とし、私たちがこれはヘルシーだからと勝手に決めつけ制限するのではなくて選んでもらう、という話をすることがありました。
こういった課題は現在も引き続きあり完全な解決策は試行錯誤しながら彼らの意見も聞きながら運営をしていくという感じです。
お互いに満足できるように試し、失敗し、改善していくことを続けることが何よりも重要であると考えます。

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○私もよく食べていたなあチューペット!!その名も  ZOOPER DOOPER
夏と言えばチューペットを学校帰りにお風呂上がりにと色々と理由をつけてはしゃぶっていました。
幼少期の楽しみを思い出させてくれた商品。

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○ハイチュウやガブリチュウのような噛むことが楽しい時期の小学生のお供。Roll・Ups
小学生に大人気のチューイングガムのようなお菓子。こちらは人工香料・着色料不使用の商品です。
こちらもNuttelaと同様最上段に置いていますがみんなジャンプや棚をよじ登り掴み取る。
私も試してみましたが、外国のグミ特有のあの強い甘みと歯への粘着力が強力で私は一口で大満足でした!

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○tea time大好きな彼らにとって外せない Scotch Finger
他のビスケットと何が違うの?チョコチップとかジンジャービスケットおいしいじゃん!と思いながらも、これが一番人気。
カードゲームや絵を描く時、みんなで集まる時には紅茶のBushellsとこれがセット。そのまま食べるのも好き、紅茶に浸して食べるのも好きです。

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○私も大好きチョコレート。やはりDairy Milkで有名なcadburyが一番。
甘いもの大好きな彼らにとってチョコレートは、もうたまらないようです。
小さく子供達が盗難してしまうことが頻繁にあったため、レジカウンターの足元にあり、言わないと買えない方式になっていました。
子供や甘いもの好きママが勇気を振り絞り「チョコレート今日は何ありますか?」と小さな聞きつつも、都心の2倍の価格で高い、、「あ〜1ドル足りないわ、ちょっと待って、家族に助けを求めてくる!」と。

人気ランキング in Amata
1, Flake(中が層になっていて、トリュフのような甘め。意外に男性人気!)
2,Dairy Milk のHazel Nut(間違い無いですね!) 
3,Twirl(Flakeと似ていて中が層になっています。私は一番これが好きかな!)
4,Picnic(キャラメルとナッツが入っているスニッカーズのようなこってり感)

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5,CHERRY RIPE(チェリーとまさかのココナツという組み合わせが◎)
6,Dream(ホワイトチョコ好きは間違い無い)
7,Summer Roll(こちらもココナツがふんだんに使われています)
8,Timeout(キットカットよりも少し中がぎっしりとした感じ。甘過ぎず私は好きでした)

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○パパ人気!大人になってもグミ食べたいんですね Snakes
こちらが入荷されたときは大変なことに。
たまたまグミ好きのマネージャーが来て発注をしてみたら、彼らは普段アリススプリングスやアデレードに行った時に食べたことがあり美味しさを知っていたようで出した瞬間に即完売。
結構量が入っていいて、食べ応えあり、硬過ぎず子供でも食べやすい硬さのグミでした。

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●ドリンク

○ドリンク一番人気はKIRKSの中でもダントツでPASITO
日本の飲み物で似ているものと言ったら、ファンタよりも炭酸は弱くオランジーナのような感じでしょうか。
これとセットでハンバーガー、フレンチフライ、サラミやポテトチップスはたまらないそうです。
the ジャンクフード!で見ているだけで私はお腹いっぱいになっていました。

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○カラフルなドリンク大好き!口が飲みやすい吸うタイプ大好き! Powerade
日本でいうスポーツ飲料水で様々な色(オレンジ、紫、青や赤など)があります。
オーストラリアのフットボールリーグ(AFL)とコラボのパッケージが付いている時期もありさらに購入頻度アップしていました。
私も暑い日はこれを飲んで水分補給助けられました。

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Amataのアボリジニの人たちが食べているものは口に合うものもありましたが、味が濃く食べきれないものや、馴染みのない食材はどう食べたら美味しいのか分からず飽きてしまい、食べる習慣付けをするのは難しかったです。

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●番外編

私が好きなオーストラリアのスーパーにある商品。

お土産にもおすすめかも!!

○内包装紙がキュート MINTIES
こちらはミント味のミルキーのような商品で、Amataでもみんなから大人気でしたが、私は味よりもなんといってもひとつずつMintieを包んでいる紙がとても可愛く食べる時の楽しみでした。

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○オーストラリアのお土産におすすめ Furry Friends
こちらはcadburyの出しているDairy Milkです。
味はミルクチョコレートですが、このパッケージがオーストラリアにいる動物が描かれていてとっても可愛くないですか?
今回は暑い時期のため日本に持って帰るのは難しいので写真におさめて眺めたいと思います!

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○お酒飲めない私にとってこれはプハーっと!したい疲れた時にお世話になりました Bundaberg Ginger Beer
日本にいても辛口のジンジャエールがとても好きでしたが、こちらは強めの炭酸と生姜がピリッと強すぎず程よく効いていてとっても美味しいです。
ジンジャー以外にもグアバやパッションフルーツなど他の果物のフレーバーもありどれも美味しかったですが、やはりジンジャービアが好きでした。
週末にまとめて10本買うおじさんもいて、特に大人に人気なようです。

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○果肉たっぷりジュース Nippy's Fruits Juice series
手頃な値段と味がとても美味しく頻繁に飲んでいたものがこちらです。
左のオレンジとパッションフルーツのジュースはオレンジの果肉がたっぷり!
右のりんごとブラックカラント(カシス)のジュースはさらっとしていてAmataでも圧倒的人気で私も好きでした。

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次回はアボリジニの人たちが食べているもの(自然編)でカンガルーやトカゲ、こんなものこんな食べ方するのか!をご紹介したいと思います。



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