資格はなぜ大事?
「資格は大事だから!」
私は口酸っぱく、親から言われて育ちました。
手に職を。
代替が難しい職につくんだよ。
そう言われて育ちました。
けれど、実際には技術があっても、資格がないとどうにもならないことがよくあります。
実際、技術と資格はどちらが大事なんでしょうか。
私個人の見解は、資格です。
その理由は3つあります。
1つ目の理由は、スキルがあっても証明が難しいから。
資格を見れば直ぐにどれくらいの技量があるか凡そ見当がつきますが、ないと実際に成果を上げるまではなかなか技量を認めてもらえません。
例えば英語が流暢に話せるとしても、書類審査では実力はよく分かりません。ですが、英検1級を取得していたらどうでしょうか。かなり流暢に話せることが実際に会わなくても予想できます。
2つ目の理由は資格取得にあたって、周辺知識も勉強するから。
スキルだけを習得するのはもちろん素晴らしい事ですが、例えば電気工事でも施工の際には、実技のみではダメで法令知識なども必要になってきます。
つまり、実務にあたるには周辺知識も押さえておく必要があります。
その為の手段として資格取得は有用であり、さらに資格保有者はそういった知識を持っていると承認された人ということになります。
3つ目は、資格に付随する内容というのは過去から得られた知識の集大成だから。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とはプロイセン王国・ドイツ帝国の宰相、ビスマルクの言葉です。
この格言は、個人レベルの教訓よりもより広範な集団レベルの教訓の方が有用性が高いということを物語っています。
一部の歴史のある職人技を除き、基本的にスキルというのは個人の経験に頼る部分が大きく、個人が経験した狭い範囲の失敗からしか教訓を得ることができません。一方、資格に付随する内容は、過去の失敗から得られた教訓がふんだんに盛り込まれていることが多く、リスクを察知、回避するのに役立ちます。
いかがだったでしょうか。
伝統工芸などの例外はありますが、スキル<=資格の図式は凡そ成り立つと思います。
「自分は腕を磨くから、資格はいらない!」
そう思われている方は資格のメリットを一度考えてみてはいかがでしょうか?