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根性で読む台湾の本 「美又美追凶記」

 台湾好きで、年に何回も台湾に行っているpuikkoです。
 台湾に行くたびに誠品書店に行って、ミステリーを中心に台湾の本を買ったり、ネットで電子書籍を買ったりしているのですが、買っただけで読んでいないものが溜まっていく一方。なので、溜まっている本を読んで感想をnoteにアップしていく!のをモチベーションにして、積ん読を解消したいと思います。
 といっても、中国語に堪能というわけでもなく、読んでいても理解度70%程度。それでもわからない言葉も前後の文脈から推測するなどしてなんとか読み進めています。まぁ日本語の本を読みのに比べ何倍も時間がかかるので、1冊読むのに10日以上かかることもしばしば。
 それでも根性で読み切った本の感想をアップしていきます。

 というわけで今回は、つい先日2月6〜9日に台湾に行ったときに買った本「美又美追凶記」についてアップします。

「美又美追凶記」
著者 釉子酒
出版社 凌宇
謎團小説 MyMystery 11

[内容紹介]
 朝食店「美又美」を営む岳景明のもとに、大学の漫研の先輩でもあった幼なじみ・許怡琳が自殺したという知らせが来る。
 許怡琳の親の依頼で、彼女が住んでいたアパートの部屋の片付けを行い、帰ってきた岳景明のもとに許怡琳の幽霊が現れ、「私が何で死んだのかわからない、私が自殺した原因を調べてほしい」と言う。岳景明は、大学の後輩で保険員の封連晨と共に彼女が自殺した原因を探り始める。

[感想]
 行動力、責任感のある岳景明とイケメン後輩・封連晨、そして幽霊になったのに悲壮感なく明るい許怡琳のトリオがいい。
 ミステリーのシリーズから出ているものの謎解き要素はとくにないため、ミステリーとは呼べないと思うが、途中で飽きなかったのは、この3人のキャラクターが魅力的だったから。
 ストーリーも予想外の方向に進んでいき、第二の幽霊が出てきたりしてびっくり。

 とくに許怡琳の自殺の原因は、最後の最後まで明かされないので、これも気になって最後まで読み切れた。

 実際の事件に基づいているとのことだが、どの部分だろう。宗教がらみかな? 調べてみるか。

 ところで岳景明が二人の女子大生バイトと営んでいる朝食店は、カフェ的なところのようだが、お客の注文が「ツナバーガーに玉子2つ、ベーコン1枚追加、アイスコーヒー大、砂糖なし……」みたいにめっちゃ細かい。それをオーナーが正確に覚えているのだが、みんなこんな細かい注文をするのかな。台湾に行っても朝食店にはほとんど入ったことがないのだが、次回は入ってみよう。

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