「ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン」
久々に最高ぅ⤴と思える映画だった
タイトルは前代未聞の長さだけど、観てみればそれも悪くないと思える
なにしろヴァンパイア映画なのだ
ヴァンパイア映画といえばジム・ジャームッシュの「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」へのオマージュでもあるのではないかと思う
レコードや、ソファでちゅーちゅー血を吸っている様もきっとそうだ
ポスターや予告編では伝わらないけれど、わりとコメディ要素があって、とても観やすい
(少々ネタバレを含みます)
画面の色合いが一定の艶と暗さに保たれていて、その世界観に入り込めるのも心地良い(ヴァンパイアは夜しか外で行動できないのだ)
部屋の内装もグッときた
オシャレで、ティーンエイジャーの恋がキュートだし、切ない
そして痛快なシーンも待っている
とにもかくにも主演のサラ・モンプチがかわいい❣❣
地味なファッションと前髪ぱっつんロングの黒髪、しっかりとした眉
ん〜かわいい❣❣
ピアノが得意で、不器用で、子供っぽさ(実は68歳)も残るヴァンパイア
無表情が多いようで、案外そうではなく
こんな演技も見せてくれるんだ〜とキュンキュンしてしまう
対する男の子も良い
わたしが好きなタイプだ…たぶん、おそらく…
少し気弱だけれどやさしさをもっている人に弱い
(歳は違うけれど、ゴースト・ワールドの、スティーブ・ブシェミ演じるシーモアも、実は好きだった…)
だから好みのキュンとする二人を観れただけでしあわせといえる
互いの部屋に行くシーンは特に良くて、相手への居心地の良さに気付く瞬間でもある
そういうことが言葉ではなく演技やセットで魅せられていて、良いのだ
トロントや、ベルリンの映画祭で話題を集めたそうだが、日本ではレビューも少なく
あっという間に公開終了してしまいそうだけど
個人的には今年に入ってナンバー・ワンくらい好きだった