決断力をあげるためにおさえておきたい4つのポイント
私たちは1日に最大3.5万回の決断をしているそうです。決断の質とスピードをあげたいときどうすればよいか、私が学んだことを書いてみます。
決断の目的を明らかにする
当たり前ですが、目的によって決断内容が変わります。なぜ目的が重要なのかは、こちらの事例がわかりやすいです。
①と②どちらの線が長いですか?
だいたいは「②が長い」もしくは「同じ長さだ」という意見に分かれます。この場合、どちらを正解とするかは、目的によって異なります。
実際に2つの線は同じ長さなのですが、目的によって正しさが変わります。
ここからは、事例をもとにしたほうがわかりやすいので「登る山を決める」というテーマで決断力をあげてみましょう。どの山がよいのかと考え始めると、高尾山、穂高岳、富士山、エベレストと様々な選択肢がでてきます。このままだと決められません。そこで以下の手順を追っていくことで、決断力が上がっていきます。
まず、山に登る目的を考えます。みんなが楽しむ、体力をつける、登山家として有名になる、などいろいろあるでしょう。まずは何のために山に登るのかを明らかにします。(目的を定義すると、山登り以外の方法もあるのでは?という話になりますが複雑化するので、ここでは割愛。)
選定軸を出す
目的が定まったら、選定軸を出してみます。山登りであれば、
標高が高い
家から近い
きれいな景色が見れる
歩行時間が短い
観光地にある
ロッククライミングができる
トイレがある
などが考えられます。選定軸は、価値観、バリュー、大切にしたいことと言った表現にも置き換えられます。
目的に応じて選定軸に優先順位をつける
ある程度選定軸が出揃ったら目的を見直します。目的に応じて、選定軸に優先順位をつけます。
みんなが楽しむことが目的であれば、歩行時間が短く誰もが参加しやすい、観光地にあって遊べる…などが重要になります。一方、体力をつけたければ、ロッククライミングなどハードな道のりがあることや、標高の高さが必要です。登山家として有名になりたければ、とにかく誰もが憧れる標高の高い山にチャレンジしたい、と考え他の選定軸は考慮にいれなくても問題ありません。
選定軸に沿って答えを見つける
あとは、選択肢の中から選定軸に合うものを見つけるだけです。山の例でいうとこんなかんじになります。(私は山の知識はないので、実際の山がこの通りかは保証できません、山好きのみなさん目をつぶってください)
今回は山の事例なのでシンプルでした。現実的にはこんな簡単にはいきません。目的や選定軸を行ったり来たり、目的を何度も見直したりと、試行錯誤することになります。ただしこの考え方の型を持っていると、決断をするときに、考えやすくなるのでよかったら参考にしてみてください。