なぜコンテンツが好きなのか
とあることから、改めて私はコンテンツが好きなんだと認識しました。
なぜ好きなのか、と聞かれると、言葉にするのがけっこう難しいのです。
考えたことを、ここに整理してみたいと思います。
自分の内面を磨くツールだから
本を読めば、新たな考えを知り、思考を深めることができる。
アートに触れれば、抽象的な概念が育まれ、感性が豊かになる。
音楽を聴けば、マインドフルな状態になって、リラックスし、心が安定する。
コンテンツは様々な角度から、感情と思考に働きかけます。
感情と思考は分けて考えることが善とされている時代から、感情と思考の融合に働きかけるアプローチが増えている気がします。共感型マーケティング、ストーリーテリング、体験型イベントが増えているのも、その一例でしょう。
人は本来、感情が動かされて、強い思考がめぐります。感情が動かず考えているときは、推進力や自分ごと化が弱まってると言えるのではないでしょうか。
感情に働きかけ、思考を動かすツールとして最適なのが、コンテンツです。
もちろん、人との対話や、実体験はとても大切です。しかし、自分一人で体験できる時間には限りがあります。インターネット時代のコンテンツは、選択肢も多く、アクセスも簡単です。今の自分に必要なコンテンツのポートフォリオを更新しながら、自分の内面を育てるのにとても有効な方法だと感じています。
人と人をつなぐ接点になるから
けんすうさんの記事を読んで、SNS時代のマーケティングツール「DRESS」の考え方がしっくりきました。
DRESSとは、
・Discovery(発見)・Response(反応、共感)・Experience(体験)・Story(物語化)・Share(共有)の略です。
https://kensuu.com/n/nb5a61d3dbf90
共感、体験、物語化、共有といった言葉が並びます。購買プロセスにおいても、製品やサービスの背景を深く知り、体験することで、自分の一部と化しています。自分ごとになると、パーソナルストーリーが生まれます。自分の想いがある良いものをシェアしたくなるのは当然でしょう。
これは、人との関わり方にも似ている気がします。相手を深く知り、話をして、事を共有し、自分との関わりが深くなれば、人に紹介し合う。
コンテンツは人との深いつながりを創る、媒体の役割も兼ねています。本来つながるはずのなかった創り手と消費者が、コンテンツを介して思考を共有しているのです。
人と人とがつながるには、なにかしらの接点がなければ成り立ちません。コンテンツは、DRESSのフレームワークを促進する、豊かな媒体だと思いました。