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宿題が子どものためにピッタリのはずがない

こんにちは、岡田です。
子どもたちが、のびのびと学べる方法をお伝えしています。

ところで、学校や塾の宿題をこなすのに、ものすごい時間がかかっていませんか?

中学受験の学習塾に通っている小3・小4のお子さんでも、「睡眠時間が5時間!」なんて話を、時々聞きます。

成長期の子どもの体に、いいはずがないですよね。最低でも8時間くらいは寝かせてあげたいものです。

そこで今日は、「宿題をどう見るのか?」について、お話させていただきます。

宿題をしっかり全部やろうとしてはいけません

学校や塾の宿題って、全部先生に言われた通りにする方がいいと思ってますか? 

もしそうなら、すぐに改めた方がいいですよ。だって、宿題はあなたのお子さんのために決められてはいませんから。

あなたのお子さんのクラスには、何人のお子さんがいますか? 
40人? 20人? 10人? 

たとえ5人でも、子どもたちの学力はものすごく違いがあるんですよ。

それなのに、出される宿題は同じですよね? ほとんどの宿題は、クラス全員に同じ量の同じ問題が出されます。

ですから、宿題はある子どもとってはやさしすぎるし、別の子どもには難しすぎる。あるいは、ある子どもにとっては多すぎるし、別の子どもにとっては少なすぎるのが普通なのです。

もしあなたのお子さんが、宿題に時間が取られて、

ちゃんとしようと思うと、寝る時間を削るしかない

としたら、宿題が難しすぎたり、多すぎたりしているのです。

それなのに、「全部ちゃんとしよう」とし続けるのは、百害あって一利なしです。

だって、宿題はお子さんを賢くするためにするものでしょう? 
疲れさせてボロボロにするためじゃないでしょう?

小5で燃えつきてしまったA君

宿題を真面目に全部しっかりしようとし続けて、悲惨な目にあった子どもたちを、私はいっぱいみてきました。

今日は、中学受験で燃えつきてしまったA君の話をしますね。

A君は、お父さんがお医者さんなので、自分もお医者さんになるんだと思っていました。で、地元でも一番の進学塾に小4から通っていました。

最初のうちは、そこそこいい成績だったのですが、だんだん宿題に追われるようになりました。1日に寝る時間が、4時間とかいう日がときどき出てきて、疲れがたまってくると、受験勉強がどんどんつらくなりました。

それだけではありません。眠たいのにベットに入ると、次のテストの不安から、眠れない日が増えてきました。

そしてとうとう5年生の夏休みに、塾に行けなくなってしまったのです。

夏期講習だから、朝から夕方まで授業があるのに、朝起きれないのです。

頭やお腹が痛かったり、本当に熱が出たりしました。でもお昼過ぎになると、お腹も痛くなくなるし、熱も下がる。

ストレスが身体に出ちゃうようになったんですね。

そうしてA君は、夏期講習の途中から進学塾をやめ、9月いっぱいは学校に行くのがやっとでした。10月になって私と出会い、リハビリにと簡単な計算練習から始めたんです。

学校の授業に、なんとかついていければいいか

なんて、最初は、お母さんと話をしていました。

が、リハビリが効いたのか、小6の春には「やっぱり中学受験したい」と言い出したんです。

その後、自分なりのペースで受験勉強を再開し、なんとか志望校に潜りこめました。

その後、自分の好き嫌いなども見つめて、大学は経済学部に行きました。

あの時、無理に進学塾を続けていたらどうなったのかって考えると、ゾッとするけど、あれも一つの経験としては悪くなかったかも

と言う、A君です

宿題はリメイクするものです

貴重な体験をしたA君ですが、リハビリが効くかどうかも、人によってさまざまです。リハビリできる人が周りにいるかどうかも分かりませんしね。

ですから、最初から燃えつきるようなことはしない方がイイに決まってます。

でも中学受験の塾に行けば、だいたいとんでもない量の宿題に追われることになるんですよね。残念ながら。

親御さんの方でも、宿題がある程度は出ていないと不安だったりもしますよね。

出された宿題は、マジメに全部やるものだ、と親も子どもも思いますよね。

でもそれ、間違ってますから

まずは先生に、

この宿題はどれくらいの時間でするものだとお考えですか?

と聞いてみてください。そして、それよりたくさんの時間がかかっていたら、あなたのお子さんには難しすぎたり、多すぎたりしているって証拠です。

その場合は、手抜きや間引きを考えるべきです。

先生の期待通りにできないことは、悪いことではありません。だからといって中学受験をやめた方がいいわけでもありません。

お子さんの現状にあった勉強をし続けていけば、お子さんの実力にあった学校には合格するし、実力以上の学校には入れないという、当たり前の結果が出るだけのことです。

もしその結果、第一志望の学校には行けなくても、燃えつきてしまうよりはよっぽど良い、と私は思いますが、いかがでしょう?

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