【オーストラリアで未来を考える】より白いのは誰か
第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
日本に住む外国人の友達がいれば
きっと笑えるぐらい守られていないと分かる
オーストラリアでも程度は違えど
差別はしっかりある
1967年に白豪主義が廃止されるまで
非白人の移民は認められなかった
イギリス系から始まったオーストラリアは
人口を増やすために移民許可枠を徐々に広げていった
イタリアは白人だよね
ギリシャも白人だね
ロシアも入れとくか
新世界の労働力が足りないから、と
そうやって白人かどうかを
公式に区切っていた
1955年に勃発したベトナム戦争を転機に
アジア移民を大量に受け入れるようになり
今では都市部はアジア人だらけだ
先日ロシア人女性が
「名字をオーストラリア人の旦那の名字に
変えようかと思っている」
と話していた
人種差別撤廃のため、
オーストラリアの履歴書には写真も
生年月日も国籍も書かれていない
列記としたロシア人でありながら
中央アジアっぽい名字の彼女は
「名字からして白人じゃないな」
と書類選考で落とされるらしい
差別意識のある人は
何かを見つけてきてそれを根拠にする
この名字は在日っぽいとか
顔が外国人っぽいとか
住所が部落に近いとか
結局差別意識がある人は
差別をせずにはいられない
ロシア人、めちゃくちゃ白いのに