パブリックスペースで使おう!!森の香りを身近に感じられる佐伯杉、ポップアップテーブル&トレー。
ローカル公共空間を使ってまちをおもしろくするPUBLIC+では様々なパブリックスペースを楽しむためのパブリックツールプロダクトづくりにも取り組んでいます。
今回は、杉を使ったポップアップテーブル&トレーをご紹介。
海だけでなく森林資源も豊富な大分県佐伯市。大分県内で1位の森林面積を誇ります。そんな佐伯の杉を使ったポップアップテーブルづくりのワークショッププログラムのご紹介です。
グラフで見る佐伯市の森林面積は広い?狭い?(推移グラフと比較) | GraphToChart
SAIKI-SUGI POPUPTABLE&TRAYとは?
地域科学研究所のPUBLIC+チームと建築家ミキサトウアーキのプロダクトポップアップテーブル。もともと小国杉でブランディングをしている熊本県小国町から始まった杉を使ったDIYプロダクトです。
パブリックスペースで、たくさん行われるマーケットで使うテーブルってなかなかおしゃれなものがないと思いませんか?小国町にある製材所を歩いていると個性的な杉達が製材されたものの節がある、色味が統一的でないということで焼却処分されていました。この個性的な杉たちを使ってテーブルにしようと形にしたのがきっかけです。
OGUNI SUGI POP UP TABLE
全国にたくさんある杉ですが、1属1種の日本固有の木で学名の「クリプトメリアヤポニカ(Cryptomeria japonica)」をみてもわかるように「ヤポニカ(japonica)」は「日本の~」という意味のラテン語です。また「クリプトメリア(Cryptomeria)は「隠れた財産」という意味らしいです。日本古来から使われてきた杉ですが、現在ある杉のほとんどは、戦後大量に植林され、現在樹齢50年を過ぎた杉達が大量にあります。しかし、杉自体をあまり暮らしの中で身近に感じられない日本人が多いのではないでしょうか?杉の特徴である香りの良さや扱いやすい素材の特徴を活かしたポップアップテーブル&トレーづくりではそんな杉の素材自体に触れることができるワークショップでもあり、子供たちにも人気があります。
世界にひとつだけのものづくりテーブルづくりワークショップ。価格は、38,500円。
このDIYワークショッププログラム、決して安くはありません。しかし、企画準備する側もしっかり準備し、出来上がりも含めそれだけの価値を感じていただけるプログラムになっています。今回はその様子とできる上がるまでの流れを紹介します。
午前10時からスタートして午後と15時ごろ終わるという半日のプログラムで実施されます。
2名1組、3名1組で参加される場合が多いです。一緒に作業を分担しながら作っていきます。テーブルの脚部分と張り付けるテーブルのピースは職人さんたちによって準備されています。この準備にかかる経費についても参加費用に含まれています。
テーブルの脚の部分もパーツに分かれており、組み立て形式で作ることができるため、子供たちでも作れるような設計になっています。
テーブルに貼る杉たちは、思い思いのパターンで木工ボンドで張り付けていきます。
この貼り合わせる作業がとても楽しいところで、杉の香りを感じながら、気分もポップアップしてきます。
テーブルの端っこの部分は、職人さんが丸鋸でカットしてくれます。
カットした端っこ部分はしっかりやすりをかけて、丁寧に仕上げていきます。
その時の杉の種類、杉の場所によって、ピースの個性があり組み合わせることで無限のパターンが生まれていきます。まさに『世界に一つだけのテーブルの模様』ができていきます。
参画のピースを組み合わせたパターンの仕上がり。ひし形や長方形など形によって表情も変化していきます。
お昼ご飯や休憩では参加者同士のコミュニケーションも楽しい。
思い思いのテーブルづくりは、黙々と進みながらも皆さんどんどんハマっていきます。
ここまでの流れを午後15時ごろまで行っていきます。プロによる事前の準備や、途中のサポートがあるおかげで初めての方でもスムーズに完成までたどり着くことできるDIYワークショッププログラムになっています。
ぜひ、みなさんの地域でも「杉」を使ったポップアップテーブルづくりをしたいという方は、ご相談ください!!
PUBLIC+POP-UP テーブル&トレープロダクトチーム
デザイン:三木佐藤アーキ
プロデュース:地域科学研究所/Public+
※材料供給・製造は現地調達可能です。ご相談ください。