島まるごとミュージアムデザイン新聞 初号発行
南大東島で進めている島まるごとミュージアムデザイン会議。
教育委員会が主体となってビジターセンターと文化センターを再生しようと取り組んでいるプロジェクトです。
ハコモノが絡むだけに、ハコの改修や整備が伴うものですが(特に歴史文化施設は展示物で動きが少ないものが多い)、島の子どもたち、島民が一番使ってほしいという教育長の想いからあえて、中身のコンテンツづくりから先行して進めていっています。
コチラのプロジェクトの概要はこちらから。
島民向けしんぶん、島まるごとミュージアムデザインしんぶん発行
9月から発行が始まった島まるごとミュージアムデザインしんぶんでは、①島の宝探し教育、②研究者滞在(リサーチャーレジデンス)プログラム、③住む観光プロジェクトを組み合わせて、コンテンツ作りを進めています。その様子を新聞仕立てに、約人口1000人の南大東島の村民の方々向けに発行を始めました。
会議室型の検討委員会は今年は行わず、なるべく島全体をミュージアムにするという構想に基づいて、デザイン会議メンバーを増やしながら、活動を進めていっています。
初号の島まるごとミュージアムデザインしんぶんはこちらから。
A3サイズで島のあちこちに配布。地区の村報でも配布中です。
デザイン会議はあえて、ゆるく構成メンバーを決めず、参加できるタイミング、参加したい人が参加できるものにしています。
「だれが主体となってやるのか?」が施設のリニューアルで一番重要。
この「島まるごとミュージアムデザイン会議」は、株式会社地域科学研究所PUBIC+チームのメンバーや、教育長、教育委員会メンバーはじめ、島に関わる人々、村営塾の子どもたちなど立場は様々。教育委員会の職員も少なく、プレイヤーが少ない離島であり、民間企業の参入も敷居が高い離島だからこそできる運営主体づくりを進めています。ここから施設運営(経営)を考えながら、持続可能な運営形態を作り上げることが、リニューアルの一丁目一番地になっています。
日本の多くの公共施設がおもしろくないのは、誰がやるか?がしっかり決まらないままハコが整備されていくことも一つの理由にあると思っています。
関わりながらこういうったことができる、やりたいということも見えてきました。そこから一人一人の手をつないで運営の形を作っていこうと思っています。
正直、公共施設の運営手法である直営、指定管理、PFI、PPPなど手法はありますが、それは最終的に運営するやり方に合わせた手法を南大東村としても選ぶ予定です。
2026年のリニューアルに向けて、コンテンツ先行で、一歩一歩歩みを進める島まるごとミュージアム。来年2月には、研究滞在をしたいという研究者チームの方々が集うダイトウ学会なるものも開催企画中。楽しみです!!