ケアマネ試験~高額医療・介護合算制度~
高額医療・介護合算制度って何?
医療・介護の費用負担を減らす制度は2つある。
●医療費の負担を減らす制度=高額療養費制度
●介護費の負担を減らす制度=高額介護サービス費制度
2つとも年齢や所得に応じて、上限(自己負担限度額)が細かく設定されている。
もし、医療費も高額、、介護費も高額、、というとき負担が大きくて大変ですね。
そんなときのために合計額が高額になったときの負担を軽減するために2008年に決められた制度が「高額医療・介護合算制度」!
対象になるのはどんな人?
①要介護または要支援の認定・医療保険、介護保険どちらも利用している
かつ、
②1年間(毎年8月1日~翌年7月31日)の合計が自己負担限度額を超えている
もともと、それぞれの制度内で自己負担額の計算はするのだが、、、
例えば、医療費は高額医療費制度に該当、介護費は高額介護サービス費制度に該当しないという場合、合計で自己負担限度額を超えれば本制度が適応できるということ。
支払った証明書(領収書、明細書)は不要。
医療費控除は領収書が必要!
今知ったが、、、どのくらい過去を遡れるのか 2年
毎年、申請するの? YES
どれくらい負担を減らせるの?
(例)従来の制度(70歳以上の一般所得世帯)の場合、
夫:月4万4,400円~5万7,600円(高額療養費制度適用) →年57万2,400円
妻:月4万4,400円(高額介護サービス費) →年44万6,400円
合計すると、、101万8,800円の負担がある。
自己負担限度額は世帯年収で決まっている。19~212万円
一般(年収156~370万円)、70歳以上なら56万円が限度額となる。
つまり、先ほどの例では101万8,800円ー56万円=45万8,800円戻ってくることになる。
高額療養費制度によって月単位でのキャッシュバック + 高額医療・介護合算制度による年単位でのキャッシュバックが得られる可能性がある!
かなり、でかい金額ですねっ!
ただし、2つ条件があるんです。
条件①:同じ世帯である
※年齢は関係ない。
条件②:同じ医療保険である
※後期高齢者医療制度、健康保険組合、国民健康保険 これらの間を超えての合算はできない。それぞれの同じ保険の中での合算となる。
高額医療費制度、高額介護サービス費制度、それぞれでは該当しないが、合算すると本制度に該当する場合があるので、是非計算してみよう!
該当するかどうかどうやって調べればいいの?
①通常は該当者に区市町村などから郵便で知らせが来る
②気になったら区市町村に問い合わせよう(該当者の健康保険証の番号などを知っている必要がある)
③申請は直接医療保険の窓口へ
引用:2019年1月15日放送、RKB毎日放送 今日感テレビ
最後に注意点!
高額医療合算介護サービス費の利用者負担額の算定対象に含まれないものがあります。
①福祉用具購入費
②住宅改修費
ご留意くださいね。
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