公共プールの工作のこと②
5追悼文えんぴつ
2024年3月、所用で上京する際にせっかくなので川柳仲間のササキリユウイチと暮田真名の2氏と面会しようと思い、お土産代わりに作った「光ってとける追悼文さ」えんぴつ。業者はわすれた。えんぴつの名入れサービスをしてる業者があって、Amazonで注文しました。10文字の文字数制限があったので、1句だけで名前なし。これくらい主張しない文字列も悪くないですね。いぜん、ジャンケンの句を作ったことがあって、それでジャンケンバトルえんぴつ3種をグッズ化しようとしたけど文字数制限で業者探しが叶わずあきらめたことがあったんですよね。だけど、これはこれでこだわりが全然ないかんじでよいな~
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6「プ」蓄光ステッカー
2024年4月。業者は小松プロセス。
実は、このステッカーは後述の句集「プ」とあわせて計画していました。川柳句集とその特製シールを合わせて販売する流れはすでに暮田真名さんが確立しており「すげ~~!」ってなってましたから、めちゃ意識してました。ヴィレッジヴァンガード限定販売なんて心憎いことを。
さて、シールと句集は作りたいけど確立されたものの真似はわくわくしてこないし楽しくないなーと悩んでいたのですが、「おまけではなくシールと句集を対等な印象にしちゃえば良いのでは?」と天啓を得ました。
あとは豆本の構想にもかかわるので次項に。
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7豆本キーホルダー句集「プ」
2024年6月。業者はアルファ。あの『なぞなぞ豆本』を手掛けた老舗印刷会社です。
2024年中にいくつかの川柳グッズをだすことを計画しており、「たくさん句が載ったグッズほしいな~」という気持ちと「おれの川柳は短詩を読まないひとにも読まれたいな~」という気持ちがあってキーホルダー豆本ということに。もっと言えば「朝の10分間読書のときにいつも本を忘れて来てて『なぞなぞ豆本』で誤魔化して先生から叱られるのを回避していた人にも読まれたいわ~」という感じもありました。これだと、タオルのときの「みんなどこかで見たことがあるけど微妙にちがう」というこだわりも活きますし、おれの川柳もそういう読者の感覚や既視感に相乗りして文脈にできるとおもろいですよね。
さて、データはアドビのインデザインというソフトで作りました。これもそこそも使ったことがあったので、データ入稿の注意点を業者に教えてもらったり相談したりして見積もりを徴します。ちなみに100部作りました。これが作ってもらえる最小ロット。
この仕様の魅力の9割がキーホルダーなので、ちゃんとキーホルダーに収まるページ数で収載句数を検討します。それに豆本の欠点の小ささをカバーするために、掲載句は見開き横書き3句で組んでいきます。自身が中年ということもあり、小さすぎる字は目に悪いし読む気が削がれますから。そういったことで3句×50見開きということで150句となりました。句集でいえば少ないけど、川柳グッズなら多い感じるというのものも認識がバグる感じがあってよいです。
また、日頃から句作はエクセルなどでデータ管理しているので、150句の選句作業は簡単でした。日頃の句作はすべてデータ管理をしています。手書きのノートだとゴミが物理的に増えるし部屋が散らかるし、だらしないので紛失するだろうと確信していましたから全部ネット上に置いてます。
掲載内容については、最近作ったものを冒頭に置き古い句作程後ろに置いています。目次も連作もありません。わたしは連作がすごく苦手ということや、目次のかわりに1句でも多く載せたいこと、わたしの読書が適当に開いて読み飽きたところでやめるスタイルということ、目次も連作も今回はなくていっかという感じでした。
ちなみに、句の間に飾り横罫を置いたのは短詩を読んだことがない人のためです。散文とはちがって続けて読まなくていいですよ~っていうメッセージだけど、伝わるかなあ
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ところで、「おまけではなくシールと句集を対等な印象にしちゃえば良いのでは?」という件ですが、ステッカーという名称にかえて「シール」よりもすごい感?をだしつつ光らせて句集は小さくしてグレードダウンさせてとほぼ同じサイズにしちゃう、ということでした。ただ、ずぼらなおれは豆本は小さいから失くすと思っていたので、紛失防止のために蓄光ステッカーをキーホルダーカバーに入れてを光らせることも意図していましたから、これもちゃんとうまくいきました。やったー
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工作のまとめ
工作は個人的な感覚として、作りたいものの完成イメージができていれば勢いで早く作ってしまえるし、その体験はつぎの創作に活きます。100回の練習よりも1回の本番とどこかの誰かが言っていますが、ほんとにそうだよな~って思います。それに、完成イメージを固めることや作りたいけど苦手な作業があるなら、作りながらやり方をおぼえ上達していきます。ただ、苦手なことを上達することではなく、目的はあくまでグッズを作ることなので、見切りをつけるタイミングを見定めて。試行錯誤するのもなかなかおつなものですね。
そもそもなんで川柳グッズを工作をしている理由なのですが、もともと思い付いたことやアイディアは形にしたり実行しないと気が済まない性格なのですが、他にもいくつか。
①自分の川柳の付加価値を上げて、寡作を補うこと。
②アートやデザイン等の他分野の作り手を川柳に呼び込むこと。
③数~数十年後に訪れるかもしれない川柳への飽きの予防。などなど
あと、イベントとか期限に追われて工作をするなんて苦痛だしお金も追加でかかっちゃう場合があるのでよくないと思う。イベント関係なくグッズを作っておけたらいいよね。
番外編
Aこんとんネオン風看板と映像
こういう手作り感というかアマチュアリズム?が工作の魅力になることもあるし、喜んでもらえるものって作り甲斐があるよね。
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Bふりょの星ピンバッジ
業者は業者はローカルプランニング。大人たちがおそろいのバッジをつけてたら、ちょっと怪しいグループになれるとおもいますよね。選句についてはお祝いにぴったりの句だし、文字数が多いというのもレイアウトしやすくてよかったです。ちなみにこれは完全非売品です。
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