公共プール

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最近の記事

公共プールの工作のこと②

5追悼文えんぴつ 2024年3月、所用で上京する際にせっかくなので川柳仲間のササキリユウイチと暮田真名の2氏と面会しようと思い、お土産代わりに作った「光ってとける追悼文さ」えんぴつ。業者はわすれた。えんぴつの名入れサービスをしてる業者があって、Amazonで注文しました。10文字の文字数制限があったので、1句だけで名前なし。これくらい主張しない文字列も悪くないですね。いぜん、ジャンケンの句を作ったことがあって、それでジャンケンバトルえんぴつ3種をグッズ化しようとしたけど

    • 公共プールの工作のこと①

      川柳句集「プ」の宣伝をかねつつ、これまでの工作について2回にわけて紹介していきます。 0,業者選び 業者選びは、①少数でも作ってもらえるか、②オタクに優しそうか、③丁寧な仕事を期待できるか、の3点でオリジナルグッズの業者を検索しています。以下の工作レポートを紹介しながら業者選定についても触れていきます。 1,ん゛のアクキー 2022年2月に、「ん゛かわいいアクキーにしてひからせる」っていう川柳を考えついたので作ったもの。業者は「アクリルグッズの達人」 データはアドビ

      • 家電のその放映用の動き/工藤吹 について考えたこと

         先月のビー面https://note.com/sasakiri/n/n1acf7896b32aで最高得点だった工藤吹さんの「家電のその放映用の動き」の句について感想を考えました。選句のときにはぜんぜんわからなかったのですが、ほかのビー面メンバーの評を読んだら、こういうことかも?と想像しました。   「動き」とあっても家電によって色んな作動があるから、この句の家電が具体的にどのような動きをしているのかは想像できない。解像度が低すぎて、写生の句だけど写実の句ではないということだ

        • マウント媼

           先日、祖母が他界した。95歳でそこそこ長生きだったし介護していた両親に自宅で看取られたのだから、往生しただろうとおもう。この父方の祖母、ここではトモコと呼んでおこうとおもうのだけれど、このバアさんは孫に小遣いをせびったり自殺ほう助を依頼したり、嫁いできてからずっと嫁いじめをして母を泣かしたり、子にあたる叔父伯母にはぎとぎとに甘いくせにいちばん近くで介護をする父をじぶんの財布から金を抜く泥棒と疑ったりするというひとだった。 「そろそろトモコが死ぬから、あんたも今生の別れをしに

        公共プールの工作のこと②

          横になってできる。水泳のすすめ

           川柳をつくり始めたのが昨年11月ごろで、そのころから公共プールという雅号を育ててきてもう少しで1年くらい経つのですけれど、やり始めてからこんな雅号で活動するからにはとりあえず水泳しとくかと思い立ち、2022年1月から3月まで市民プールに通うようになった。水泳のいいところは横になってできるとこだし、プールで泳ごうかしらって感じのひとへのすすめを書いとくので冬は市民プールにみんな行こうな。 はじめに、やせるとかないかもしれんけど、泳ぐと気持ちいい 水泳といえば、ダイエットと

          横になってできる。水泳のすすめ

          「月報こんとん」2月号の感想

          二月末から今日にかけてなんやかんやあって、連作全体の感想が書けず各句の感想です。 松尾優汰「セカンド・アルバム」の感想モータウン・ビートではじまった倫理  倫理に曲をつけるなら明るい曲調であってほしいし、そのイントロはとても大切だろうし、それに耳を傾けようとするひとにたいしては、このイントロどっかで聞いたことあるやつだって思ってほしいとおもう、大切なことはそのあとにずっと続くから。学問や芸術の目的は真理の探究だとおもうのだけれど、にんげんとしての規範を考えて行動するのが倫

          「月報こんとん」2月号の感想

          「短歌研究」(2022.2号)の古い座談会を読んで感じたこと

          ・短歌の文章を書く顛末 最近、川柳の感想文をぼちぼち多く(当人比)書くようになって、「定型」というものについてもあれこれ考えるようになって、川柳定型というのは音数以外にも、あれこれあるんやな、ってぼんやりおもうようにもなってきた。以前の記事のなかで、短歌と川柳がわりと親和性?みたいなものがある?と思うようになってから、短歌の定型についても目をむけると川柳の定型についても理解がふかまるかもってぼんやりおもっておうた。  そんな感じのとき、知人からそのひとの子どもの短歌がコンクー

          「短歌研究」(2022.2号)の古い座談会を読んで感じたこと

          「月報こんとん」1月号(2022.1)を読んだ感想と、短詩の連作を読むときにおもうこと等

          「月報こんとん」1月号(2022.1)を読む前に  最初の「こんとん」を楽しみに3人×10句がどういうふうになるのかうきうきして一月を過ごしながら、「月報こんとん」1月号を目にして最初に驚いたのが10句にタイトルがついていて、連作になっていたということだった。連作となると、1句それぞれの鑑賞と、通底する事柄、タイトルと句の配列の意図、などなど美味しいところがたくさんだ。読み応えがあるということは、作り応えはもっとあるわけで、こっそり入れられたソースの中のデーツ的な隠し味や思い

          「月報こんとん」1月号(2022.1)を読んだ感想と、短詩の連作を読むときにおもうこと等

          ササキリ ユウイチさん主宰の「川柳句会ビー面」に参加しての感想と、自分の鑑賞についての検討

           先日の第1回「川柳句会こんとん」のあと、ササキリユウイチさんのお声かけから「川柳句会ビー面」が行われ、それに参加したのだけれど、おしゃれな感じの「夏雲システム」というオンライン句会のプラットホーム?的なあれで、ハイテクで便利な機能がたくさんでおどろくなどした。「第1回川柳句会こんとん」が大賞者を決めるコンクールっぽい感じの印象だったけれど、今回は参加者がお互いに好きな川柳を選びあって人気投票?するというやつで、なんとなくむかしながらの句会っぽい?感じだった。「こんとん」のと

          ササキリ ユウイチさん主宰の「川柳句会ビー面」に参加しての感想と、自分の鑑賞についての検討

          第1回「川柳句会こんとん」の投句の感想

           第1回「川柳句会こんとん」に投句をされた方それぞれの1、2句と軸吟中3句の感想を書きました。作品と作者の方のお名前はスプレッドシートから引用しまして、お名前の記載が無い方は参加者番号で表記しています。また、感想の中にちょくちょく出てくる「発話者」というのは各句の中の主人公?みたいなものとしてとらえています。  誤読、誤解があるかとも思いますが、書いていくうちに興に乗ってしまって、みなさまの呆れた顔を想像したらもう楽しくて楽しくて。それに、名詞のイメージでおなかいっぱいです。

          第1回「川柳句会こんとん」の投句の感想

          第1回「川柳句会こんとん」に参加しての感想・「川柳の定型って何? どういう効果があるの?」

           夏ごろツイッターでみかけた「家具でも分かる暮田真名展」という奇怪な名称の展示にひどく心惹かれてどぎまぎした。その字面を目にしたときは「木製とかの調度品や切子や刺し子とかに稀に見られる『暮田真』という珍しい文様、青海波の親戚みたいなもの?が、あまり知られていないけれども実は身近な家具においても観察することができますよ、と教える名作展示(名展)…?」とあらぬ誤解と誤読。自分の読解をむりやり正当化させて、わけがわからなかったのである。これは「暮田真」の漢字は横書きから縦書きにした

          第1回「川柳句会こんとん」に参加しての感想・「川柳の定型って何? どういう効果があるの?」