30目前にPTの養成校に通うため、新居を探した時の話
会社に退職届を出し、いよいよ数年ぶりの学生生活に戻ることが現実味を帯びてきていたわけですが。
以前書いたとおり、当時は名古屋に住んでいて。
妻と転職にチャレンジするにあたっての約束を守り、東京の養成校を受験し、合格していたので。
引っ越しが必要、となるわけです。
現実を知る事になります。
-新居を探すー
名古屋在住時点では、妻もフルタイムの正社員でダブルインカム。
(ウチでは当時のことを「バブル期」と呼んでいます)
まだ子どももいなかった夫婦2人暮らし。
特に裕福だとは感じませんでしたが、お金に困るようなことはありませんでした。
そこから、私の収入が無くなるわけです。
ちなみに、私個人の預金は学費に消えて無くなることがわかっていました。
当然、バイトはするつもりでいましたが、3年で卒業する事を転職の条件としていたため、昼間部に通うこととなっており。
バイト代は、大して期待できるはずもなく。
奨学金も申請予定でしたが、この時点ではこれも当てにするものではありませんでした。
つまり。
家賃は、切り詰める必要があったわけです。
実は、舐めてました。
まあ多少レベルは下がるだろうけど、そこまでは・・・・と思っていました。
妻と休みを合わせて、東京に来て不動産屋さんに行きました。
そこで、まず、なかなか条件に合う物件が、無い。
それでも何とか数件ピックアップして、内見に周ったわけですが。
・・・・・遠い
・・・・・ボロい
・・・・・狭い
・・・・・道路からまる見え
そんな物件ばかりで。
認識の甘さに、内心かなり焦りました。
立場上、妻の前ではそんな気持ちを顔に出すわけにはいかず。
前向きな言葉で虚勢を張っていましたが。
正直、かなり焦りました。
自分のせいで、妻をこんなところに住まわせなきゃいけないのか・・・・・?
自分のせいで、こんな目に遭わせることになってしまうのか・・・・・?
しかし、たまたま。
本当に、たまたま。
狭いながらも、駅から近く、日当たりが良く、目の前は畑で見晴らしも良く、新しくはないけど小奇麗なアパート、しかも2階の角部屋!という、奇跡的な物件を最後の最後に発見。
本当に。
ほんっっっっっっっっっっっっっっっとーーーーーーーに!
ホッとしました・・・・・・
もしかしたら、あの物件が無かったら、東京で妻と一緒に住むことは叶わなかったかも知れません。
そうなれば、結婚は維持できたのか?
そうなれば、今のウチの子ども達は生まれてたのか?
・・・・・なんてことを考えてしまい、すごく怖く感じます。
そして、今が今で、良かったなぁ、なんて思ったりも、するわけです。
もし今、当時の私と似たような境遇で転職を検討中の方がいらっしゃいましたら。
転居候補地を早めにピックアップして、周辺の物件の相場を事前にチェックしておくことを強く、強く、お勧めします。
-おわりに-
この辺りは、正直綱渡りだったなぁ、と改めて感じます。
自分1人なら、自分のせいなのでいくらでもガマンはきくのですが。
自分のせいで、妻に苦労をかけてしまうというのは、なんともやりきれない気持ちになるものでした。
まぁ、PTに転職すると決めた時点で、すでに苦労はかけているのですが・・・・
自分は1人じゃないんだよな、ということを強く感じた時期でもありました。
で。
もう少し、続きを書くつもりです。
おじさん学生の思い出話なんて需要の無いものを書く気はありません。
おじさん学生のリアルを、最後に書きたいと思っています。
では、また!
少しでも臨床のヒントになる投稿をしていきたいと思っています。 サポートして頂けると非常に励みになります!