リセットする時間
トレーニング指導を受けに来ていただく多くの方は
「普段から運動をしていない」方が圧倒的に多いのですが、
中でも「学生時代以来運動らしい運動をしていない(十数年)」
そして「仕事柄、座った状態が多い」
という状況の方が多くおられます。
そういった方々にある程度共通して見受けられる特徴があります。
環境によって作られた身体
どんどん便利になっていく世の中、(今はある意味不便ですが…)且つ地方では車移動が当たり前になり、日常生活ではほぼ動かなくても生活できる状態になってきています。
そんな”便利な世の中”のお陰で、
『重力下での運動パターン(神経系)障害』の方が増えてきています。
その特徴として
「骨盤前傾位」
「足部の過回内(オーバープロネーション)」(アーチが落ちた状態)
「猫背」
「頭部前方位姿勢」
「足関節背屈制限」※つま先を上げる動作
「巻肩」※肩が前に出ている状態
などが上げられます。
”便利な世の中”によって作り上げられた身体の特徴です。
※上記の症状に関連してまだ他にも様々な症状が考えられます。
どこかでリセット
そんな身体の状態になってしまったまま何もせず5年、10年、15年…と生活していると、
身体はどんどん「重力下での運動パターン障害」を積み重ねていきます。
その結果どうなるか?上記症状から考えられる問題として、
「骨盤前傾位」⇒「腹部、臀部の筋肉の弱化による腰痛」⇒「腰背部の筋群に頼るための骨盤後傾位へ」⇒「背中が丸まる老人姿勢へ」
「足部の過回内」⇒「膝が内側に入り易くなり膝痛」、「臀部も弱くなり股関節に負担」
「猫背」&「巻肩」⇒「胸椎や肩甲骨の動きが悪くなり、肩の障害や呼吸障害の発生」
「足関節背屈制限」⇒「ふくらはぎの機能低下による下肢のむくみや血流障害」、「踵重心による骨盤傾斜」⇒「腰痛や肩痛などの関連障害へ」
というのが考えられます。
そうなれば、どこかで現状の生活習慣のパターンを修正したり、リセットしたりしないといけません。
では「リセットととして何をすると良いか?」となれば、
「トレーニングやスポーツ」です。
日常生活ではあまりない動きを入れること
スポーツやトレーニングでは、日常生活よりもダイナミックに、且つ繊細にコントロールして身体を動かしていきます。
日常で、深くしゃがんだり立ったりしなければ、股関節や膝、足首などは大きく動くことはありませんが、
スポーツやトレーニングでしゃがんだり立ったりが繰り返されれば、その間
股関節や膝、足首は動きます。
日常で、肩の高さより腕を上げる事が無ければ、肩や胸などを大きく動かすことはありませんが、
ラケットを振る、クラブを振る、ボールを投げる、泳ぐ、懸垂をするなどの動きを取り入れれば、その間、肩関節や胸椎などは動きます。
このように『日常生活ではあまり繰り返さない動き』をどこかで繰り返し実施し続けることで、身体はリセットされます。
まずは身体を積極的に動かし、関節や筋肉、靭帯、筋膜などの結合組織が固まらないようにすることが必要です。
「いきなり身体を動かすとどこか痛めそうだ」
「自分の身体をしっかりと把握しながら動かしたい」
という方はまずは簡単なストレッチ的なトレーニングからはじめてみて下さい!
まずは『リセットする時間をつくる』ことが大切です!
ちなみに『食生活のリセット』も重要ですよ!食が変われば体調が変わります。
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