ダイエットと間食
もうこの論争を終わらせます。
ダイエット中に間食はしてもいいか?
結論
しない方がいいです
これは決してカロリーの問題ではありません。
そもそも脂肪が燃えるというメカニズムを理解すれば、間食はしない方がいいという結論に達するはずです。
・脂肪が燃えるとは?
脂肪が燃えるとは、中性脂肪という形で蓄えられたエネルギーを、
分解・運搬・代謝という過程を経てエネルギーや他の物質に変換することを意味します。
-分解
まず初めに、脂肪を分解しなければ始まりません。
脂肪を分解するには、副腎から分泌されるカテコールアミンというホルモンが必要です。このカテコールアミンが脂肪細胞と結びつくことで、脂肪が分解されます。
カテコールアミンが分泌されるのは、主に交感神経優位・低血糖状態のときです。つまり、運動時や細胞のエネルギー源である糖が不足したときに、蓄えていたエネルギー(脂肪)を分解するわけです。
-運搬
分解された脂肪(遊離脂肪酸)は血液の中に放出されます。そして血液の中に流れる体タンパク「アルブミン」に乗って血液内を移動します。
「たんぱく質は筋肉のため」だけでなく、体の機能を正常に保つために必須です。
-代謝
血液を流れながら一部は筋肉などに取り込まれます。そこで様々なビタミンやミネラルを使いながらエネルギーとして利用されます。当然すべてが筋肉に入れるわけではなく、入れなかった残りは肝臓に流れ着き、一部はそのまま脂肪として再び放出されたり、一部は肝臓の周りに沈着したり(脂肪肝)します。
・間食をするとどうなるか?
「ダイエット中におススメの間食は和菓子!」なんてよく言われますよね。
仮に和菓子を食べるとすると、糖が体に補充されます。すると、体はわざわざホルモンを分泌してエネルギーの貯金である脂肪を崩さなくてもよくなります。
しかも和菓子に使われている「砂糖」は、グルコースという糖とフルクトースという糖が半々です。フルクトースは筋肉で使えないので、中性脂肪になる率が高いです。
・そもそも間食したくなっている時点で食事の改善が必要
間食をしたくなる=空腹を感じると考えると、空腹を知っておかなければいけません。空腹もホルモンが関係します。
簡単に言うと、「①胃の中が空の時」「②肝臓に貯めていた糖が少なくなった時」「③門脈(小腸と肝臓をつなぐ血管)血糖が下がった時」
固形のものを食べなかったり、糖を制限しすぎていたりすると空腹を感じて間食をしたくなります。
食事を工夫することで胃の中が空になることを遅くしたり、血糖値が下がるのを防いだりできます。さらに、ダイエット中におすすめな他のエネルギー源を摂ることでダイエットを加速させることができます。
※何を食べればいいかは後日!
というわけで、ダイエット中の間食は基本的に「ナシ」。
もし間食をしたくなっていたら、食事全体の見直しが必要です。
情報が溢れる今こそ、読み解く力をつけましょう!