私の留学ライフ in Malaysia⑩日本生まれのハーフがマレーシアで住むということ
私のルーツは日本にあるが、母には日本の他に中国と台湾の血が流れている。父はガーナ。
そんな4つの国の血を持つ私が、自分のルーツに全く関わりのないマレーシアに留学している。複雑で面白いと自分でも思う。留学するまでは、他の日本からの留学生と変わらない気持ちでいたので、そんなことを考えることもなかった。
留学して2年強、今日まで何回他人に私のルーツの説明をしたことか。
「何人?」
「日本人。でもミックス。」
「どこのミックス?」
このやりとりをほぼ毎週している気がする。その度に、「そんな君は今マレーシアにいるんだね〜」と言われて、そこで初めて自分が面白い道を辿っているんだなと気がかされた。
マレーシア人には、様々な肌の色、髪の毛、顔立ちがあり、私はその中に紛れることができる。よくマレーシア人同士で、顔立ちからどこの出身かを当てっこしたりしているのをみかける。おかげで「何人?」と聞く人がいても、ここでは私のルーツを気にしないでスルーする人も少なくなく、特に珍しいといった顔もされないことも多い。
日本を離れて思うのは、日本ではどこの県出身なのかや、どの国とのハーフなのかということに、まだまだ重点を置かれている気がする。
共存のマレーシア、これは私にとって生きやすいこと以外の何でもない。