ライフストーリー③中学時代:クラスでの壁・似た背景の同級生
私の通っていた中学校は、中華街の近くにある公立中学校だった。
よく中国から転校生が来ていて、学年に15人〜20人ぐらいいた。部活や勉強で忙しくしていたが、その時に仲良くなった友人とは今もつながっている。振り返ると楽しかった思い出はたくさんあったと同時に、特殊な環境で苦労することもあった。
クラスで感じた壁
私は中国人生徒のうちで仲良い人はいたが、クラスで日本人生徒と同じように仲を深めるのが難しく感じた。中学校に上がった時は日本語に困ることもあまりなく、部活では日本人生徒との壁は特段に感じなかったが、クラスでは自然と棲み分けていた。
一つの理由は中国人生徒に対しての悪口があった。例えば、騒がしくしている人に向かって「中国人はうるさい」とか、名前をばかにするように呼ぶこともあった。心許ない言動ではなく、弱い立場とされる中国人生徒に対して明らかに差別的な言動をとる人がいた。その度に険悪な雰囲気になって、次第に距離が広がり、中国人生徒のほうから警戒心が強まっていた。
似たような背景の同級生
同じように中国出身の子とは共有できることが多かった。私は来日の時期が早いほうだったので、あとから来た転校生に何か役に立ちたい気持ちもあった。
言語がわからないまま新しい環境にいきなり飛び込んで、勉強やら人間関係やら、挫くことはいっぱいあった。そんな中、シャイな人もいれば、バイタリティーがある人もいた。幸いなことに、周りには似たような背景の人がいることはすごく支えになった。
学校には国際教室という日本語指導が必要な生徒に補習を行なっている場所があり、そこをハブに繋がりが増えていた。(大学生になってからこの活動に携わる機会があったので、今後のコラムでボチボチ書きたい)
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