じゅん

中国・福建省出身。10歳で来日、日本語ゼロで公立小学校へ転入してから十数年経った。今は…

じゅん

中国・福建省出身。10歳で来日、日本語ゼロで公立小学校へ転入してから十数年経った。今は大学を卒業して会社員。

最近の記事

沖縄紀行

2月の休暇に沖縄に行ってきた。楽しかったことを記録したい。 沖縄は中国と近い文化や慣習があると聞いたので、それも楽しみにして出発した。 写真に写っていないが、建物の前には「石敢當」と書かれた石碑がよく貼られていた。気になって調べてみたら、中国福建省発祥の風習のようだ。今中国にこの風習は残っていないが、沖縄には残っている。 姉と中国語で会話しているからなのか、海外からの観光客だと思われているようで、お店に入るときは英語で話しかけられる場面が多かった。 たまたま見かけたガ

    • 日本での旧正月の過ごし方

      新年快楽〜!!あけましておめでとうございます☆ 今年は2月10日が旧正月の元日でした。 今回は、旧正月の過ごした方をご紹介したいと思います。 日本にいながらも毎年旧正月を家族で祝っているので、 お正月と合わせて毎年2回も年越しをすることになってます。(笑) 除夕(旧正月の大晦日)の夜に家族で集まります。 まずは大人から紅包(赤い封筒)に入ったお年玉をもらいます。 成人していても家族内ではまだ子供だからーーともらえました。 夜は山下町公園でカウントダウンがありました。たく

      • 上海紀行

        8月に上海に滞在したときに撮った写真を紹介したい。 今回は、叔母さん一家4人が先に上海に戻り、その後に私と母親、祖父の3人が上海に行って合流した。滞在中は毎日のように、叔母さんの夫一家と食事した。出かける時も、送り迎えもしてくれて大変お世話になった。 上海はとてもおしゃれで活気のあふれる都市だった。特に外灘エリアの街並みと、アオギリの並ぶ道路が素敵だった。現代的な景色と歴史的な建築がいい具合に融合しているので、住んでても飽きない場所だと思った。 13年ぶりに行ったが、前

        • ライフストーリー③中学時代:クラスでの壁・似た背景の同級生

          私の通っていた中学校は、中華街の近くにある公立中学校だった。 よく中国から転校生が来ていて、学年に15人〜20人ぐらいいた。部活や勉強で忙しくしていたが、その時に仲良くなった友人とは今もつながっている。振り返ると楽しかった思い出はたくさんあったと同時に、特殊な環境で苦労することもあった。 クラスで感じた壁 私は中国人生徒のうちで仲良い人はいたが、クラスで日本人生徒と同じように仲を深めるのが難しく感じた。中学校に上がった時は日本語に困ることもあまりなく、部活では日本人生徒

          ライフストーリー②小学生で来日・感じた違いや苦労したこと

          日本にきた経緯前回のコラムで書いたように、両親が日本に定住したため、私は祖母に育てられた。だが「いつかは日本に行って両親のもとで暮らす」と言われたことはなかった。自分もそのままの暮らしが変わらずに続くと思っていたが、小5の夏休みに日本を訪れることになった。両親を訪問して旅行する予定だったが、そのまま残って日本の学校に転入することになった。あとから母親から聞いたが、「日本に来るのが嫌なのではないかと心配して言わなかった」そうだ。そんな訳で、何も準備せずに日本での生活がスタートし

          ライフストーリー②小学生で来日・感じた違いや苦労したこと

          香港紀行

          お久しぶりです。コラムニストのじゅんです。 ゴールデンウィークに香港に行ってきました。6年ぶりの中国で初香港ということで少し感じたことについて記録したいと思います。 香港人は日本大好き街中を歩き回ると、日本料理の看板がよく目に付く。焼肉から寿司、お好み焼きなど種類もたくさんあって、日本にあるチェーン店も見られた(日本料理ではないが、サイゼリアも結構あった)。セブンイレブンは至るところにあり、商品は日本輸入であることを全面的に打ち出していた。ドラッグストアやスーパーに日本製

          香港紀行

          ライフストーリー① 中国で過ごした幼少期・両親と離れる思い

          私は10歳の時に両親と再会するために中国から来日した。言語や文化の壁にどのようにうまく付き合ってきたのか、大人になった今、振り返った時の新たな気づきを共有しようと思う。それだけでなく、日本にいる年数が長くなるにつれ自分の考えはどのように変化していったのか、周りの人とどう関わっていたのか、幅広く書いていきたい。 「外国につながる若者」の一人ではあるが、自分の経験はユニークである上、主観的に書いている。しかし、この経験は日本社会という文脈で形成されたものであって、そこの普遍性は

          ライフストーリー① 中国で過ごした幼少期・両親と離れる思い

          「日常」という作品

          私の作品は2枚とも「日常」という課題テーマで撮影した作品です。私にとっての日常は、多くの高校生と同じように、勉強したり家族や友達との時間を楽しんだりすることでした。そんな自分の日常の中で、より面白い景色を作品として残したいと思いました。 「厨房」 家族の経営する飲食店での一コマです。お店で家族と食事をとることが多かったので、厨房の景色がいつも目に留まりました。 「朝の中華街」 小学校への通学路を思い出しながら撮りました。中華街を通って登校していたため、朝にはシャッター

          「日常」という作品

          コラムニスト(じゅん)

          じゅん(Jun Chen) プロフィール 中国・福建省出身。10歳で来日、日本語ゼロで公立小学校へ転入してから十数年経った。この春大学を卒業し就職する。高校1年生の時、国際交流ラウンジで配布された「横浜インターナショナルユースフォトプロジェクト」のチラシがきっかけで初年度(2016)参加。似た背景を持った若者を勇気づけられるような発信ができるように、この活動に関わる。

          コラムニスト(じゅん)