【有料版】健康科学教科書|第2章 脂質
今回は脂質について詳しく解説していきます。
脂質は三大栄養素のひとつですから、普段食べている食品の多くに含まれています。
ずばり、現代社会の食品には摂るべきでない悪い脂質が溢れかえっています。
この記事で学んで頂いて、悪い脂質とはきっぱり決別しましょう。
脂質を見直すだけでもパフォーマンスがグッと上がること請け合いです。
脂質の基礎
お肉や魚、植物の種子などに多く含まれる油ですが、いくつかの種類があります。
大きく分けると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つに分けることができます。
さらに飽和脂肪酸は超長鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、短鎖肪酸の4つに分けることができ、不飽和脂肪酸はオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、オメガ9脂肪酸の3つに分けることができます。
それぞれ特徴を見ていきましょう
飽和脂肪酸
飽和脂肪酸は常温で固体となる脂肪酸で、動物の脂肪やココナッツなどに多く含まれています。
二重結合がないため酸化しにくいという特徴があります。
超長鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸
超長鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸は主に動物の脂肪から摂れます。
以前はこれらの脂肪酸は心疾患と関連があるとして敬遠されていました。
しかし最近のレビューではこれらは直接心疾患との関連しているわけではないとされています。
実際には、飽和脂肪酸が含まれる加工肉やトランス脂肪酸と言われるものが心疾患との関連があり、加工していない超長鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸はほとんど関与していないんです。
これらの脂肪酸は非常に重要ですので必須栄養素ではありませんが確実に摂取した方が良いでしょう。
中鎖脂肪酸
中鎖脂肪酸はココナッツオイルやMCTオイルに含まれる油です。
中鎖脂肪酸は炎症を抑える働きや除菌効果などがあります。
また、中鎖脂肪酸は吸収されると肝臓で直接ケトン体になります。
ケトン体については非常に健康効果が高く、近年研究が進んでいます。
このケトン体を利用したダイエットをケトジェニックダイエットと言いますが、詳しくは第10章で解説します。
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