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施術テクニックに頼っている人は実は頭使っていない

こんにちは! 理学療法士の笹川ひろひでです。

最近思うんですが、施術技術を学ぶのにお金を使っている人はあんまり頭使っていないという点です。

”答えをもらうため”にセミナーに行っている感じで笑。

PNFとかボバースとかいろいろありますけど実際患者さんを前にして施術結果が思うように表れない時、

「おれの施術テクニックが悪いんだ・・・」

って思っている人がものすごく多いです。

私はこれに関して全く悲観する必要がないと思っているんですけど、

施術テクニック不足ではなく、そもそも原因に対して施術しているのか、考える方がよっぽど重要です。

天と地との差くらいに。

結局のところ、レビュー論文をたくさん読もうが論文をたくさん読んでいようが、セミナーにたくさん受講していようが、

施術技術には全く関係ありません。

別に施術技術の向上に知識はそこまで必要ないからです。

最低限の解剖学、運動学くらいは覚えてほしいですが、最も重要なのか

「患者さんの症状がなぜ出現しているのか」

の追求だけです。

テクニックなんて関係ありません。

たとえば、変形性膝関節症患者は内転筋の萎縮とともに内側ハムの過緊張を併発していることが非常に多い。

それは股関節内転筋の作用を内側ハムが代償しているからに他なりません。

それで鵞足部に痛みが生じているときにいくら内側ハムのストレッチや物理療法を行っても意味がないのです。

なぜなら内側ハムは内転筋の筋力が改善しなければ、永遠と内転筋の機能を代償するからです。

なので

当たり前ですが、過緊張があるから、筋スパズムがあるからストレッチ、マッサージを選択するというのは全くもってナンセンスです。

こういった人間の構造や機能を無視して

「これをやれば患者さんが治る!」テクニックを

学んだところで、得ているものなんてたかが知れています。

まずテクニックを学ぶなら、一つ目に考えることは

そのテクニックが何の目的や何の改善を狙って行われているのかを十分に考える必要があります。

そして

それが分かればテクニックを使わなくても具体的にはMMTのような徒手筋力検査でおこなうようなレベルの技術でも患者さんの

痛みを出している関節は十分治ります。

だから私は

「自分の技術に自信がない、テクニック不足だ・・・」

なんて思っている人には

「リスクの範囲内であれば何をやってもいい」

とアドバイスしています。

リハビリではまずは転倒させないことです(笑)

重要なのは、自分が仮説を立てて検証してみるというのが最も重要なんです。

私自身、患者さんには申し訳なかったですがありとあらゆるストレッチ、筋トレ、手技、テクニックを行ってきました。

セミナーで学んだことのほとんどは結果がないと感じたので使っていません。

レビュー論文に書かれているありとあらゆることもしてきました。そのうちに結果のあるものはほんの一部です。

現在は歩行を見ればどこが悪いのかほとんど分かるようになって、軽くROMすれば原因が分かるようになってきました。

それは以前にたくさんの患者さんに仮説、検証を繰り返してきた結果が

私の中にあるからです。

なので、実際の施術の中で行うものは2,3個の筋力トレーニングとストレッチだけでほとんど治ってしまいます。

何を言いたいのかというとまずもって

”食わず嫌い”はダメだということです。教わった

ことを素直にやらない人は非常に多い。

一度やってみて結果があったのなら続ける、

結果がないのであれば原因を考え直して他の策を練る、

これだけでいいです。


たったこれだけで自分の施術技術というのは洗練されていきます。

その仮説・検証の繰り返しは自分の財産となり自分の真の知識として蓄えられていくのです。

施術がうまくいかなかった時には

ぜひ「自分の技術不足」と考えるのではなく

「原因に対してアプローチしているのか」に

フォーカスを当てて仮説・検証してみましょう(^^♪

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