鍼灸・整体・柔整師でもわかる運動学 ~関節モーメントとてこ~
どうも!!
理学療法士の笹川ひろひでです。
患者さんの施術を行う上で
「何でこんな歩きかたしているのかなぁ」
なんて思うことはありませんか?
膝が痛い人なら、上半身を左右に
大きく揺らして歩く人が多いです。
逆に膝をロックして歩く人もいます。
膝をロックするということは、膝を
伸ばす筋肉を使わないように歩いて
います。
さらに膝をロックしているときは
筋肉を使わない代わりに関節への
負担が大きくなるのです。
このように筋肉の働きは体の分節
(セグメントといいます)の重さと
関節の位置により・・・
筋肉の働く部分は決まっているのです。
関節に対して筋肉がどのように
働いて体や四肢を支えているのかは
てこの原理で
説明することができます。
これは第3のてこと呼ばれる形で
力点が真ん中にあるという特徴が
あります。
この配列は人体のほとんどの
関節をこのように構成しています。
支点は人体でいえば関節に当たります。
足部では地面との接点になりますが、
筋肉と関節と体または四肢の重さは
この関係になっています。
力点が真ん中にあると、末端の
移動する距離が大きくなるので
速さに有利
な構造なのです。身近な例でいえば
むちです。むちは持ち手側で強く振ると
むちの先端は音が出るくらいものすごい
スピードが出ます。
人間は進化の過程でこのような
速さに有利な構造になったと言わ
れていますが、
スクワットの姿勢や、
走る動作や、
歩く動作でさえ、
このてこの原理で説明することが
できるのです。