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関節の固さ ~関節可動域(ROM)で見るべきポイント~

こんにちは! 理学療法士の笹川です。

患者さんを診るときに
必ずと言っていいほど
調べるのが、

関節可動域(ROM)です。

肩が痛いという50肩の人を
施術・評価するときには、


肩関節の挙上角度以外にも

・ 上肢下垂位での回旋可動域
・ 外転位での関節可動域


などなど

関節の位置によって筋肉の
緊張が変わるので、条件を変えて
関節の固さを調べる必要があります。

ではそもそも

なぜ関節可動域は調べる
必要があるのでしょうか??

たとえば膝関節痛がある人が
正座ができないのは当たり前って
いえば当たり前です。

しかし施術家は当然のように
膝関節の可動域や股関節の
可動域を調べるのです。


また

「膝が曲がらないから膝が痛い」


と考えるのも的外れです。
正常な関節運動であれば、
靭帯や軟部組織にストレスを
与えずに曲がるため

痛みが生じないのです。


つまり膝が曲がらないから
痛いのではなく、膝が曲がらない
原因が痛みを引き起こしています。


脛骨は曲がる際に内旋して
いくのですが、内旋していなければ
膝の内側の靭帯は引っ張られます。


そのような状態では痛いし、
靭帯の伸張によっても膝は
曲がらなくなります。

簡単に言ってしまえば、
曲がらない関節を無理に曲げようと
するとさらに痛みが強くなります。

かなり難しい話になっていますが・・・

関節可動域を正確に
行えなければ


『痛みを引き起こす原因が分からない』


事態になってしまいます。
そこで関節可動域を行う上で
ポイントをお話ししたいと思います。


以下にまとめますね!!

・ Endfeel(最終域感)がどんなものか
・ 条件を変えた場合、どう変化するか
・ 施術結果の検証

Endfeelとは最終可動域で何が
可動域を制限しているのかという
ものです。

股関節をグーッと曲げた時に


正常であればお尻に伸張感が出てきます。
これは施術家が行った場合でも、お尻が
伸びている感覚が分かります。

ですが、腰が痛い人や股関節の痛みが
ある人の多くは、


お尻が伸びるはずなのに、
反対側の股関節の前でつまり感がある・・・汗

無理にそれ以上動かそうとすると
さらに痛みが強くなっていきます。


これは股関節の前面でインピンジと
いって骨盤と大腿骨での衝突が起きて
いる状態や腸腰筋の過緊張でも


このような状態になるんですね。
ですから、関節が最終的にどこが
制限になっているのか


感じる


ことが重要になってきます。
始めは分からないので、患者さんに
聞いてみると良いでしょう。

「どこが詰まっている感じ??」

と聞いてみて、自分の感覚と
すり合わせてみましょう。

このまま話し続けるとかなり長い
内容になってしまいますので、
本日は関節可動域のEndfeelについて
理解していただきたいと思います。


いくら曲がらない関節を曲げようとしても
痛くなるだけです。

きちんと論理立てて施術できる
能力を身につけていきましょう(^^♪

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