見出し画像

理学療法士になって良かったこと、悔やんでいること

現在、理学療法士の国家試験合格者は年間で約1万人と増え続けています。その中で、増加してきているのが、今後の理学療法士の将来性についての心配事。給与面は安定しているの?理学療法士で一生涯を勤め通せるの?など様々な悩みを多く聞きます。
今回は理学療法士として20年以上経験してきた自分の考え(私見です)を書いてみようと思います。


理学療法士になって良かった事

20年間の理学療法士人生で、大学病院、インソールを取り入れている病院、新設病院の立ち上げなど様々な経験をさせてもらった。

経験してきた中で良かったと思う事。
・患者さんの役に立てた実感が感じられる
・専門的なアドバイスが出来れば家族から感謝される
・努力(勉強)したことが実を結ぶ瞬間がある
・専門職としての充実感が得られる
・治療効果があった時に成長を感じられる

理学療法士として仕事のやりがいの大部分は患者さんを改善することができ、共に喜べること。そのために勉強しながら自己成長を感じられること。そして自分の技術や知識が活用され、貢献できたと実感できた時は、やりがいをとても感じる。
つまり、当然であるが、理学療法士になって良かったと感じることは、患者さんとのやりとりの中で生まれる。

理学療法士のデメリット

逆に理学療法士として働いていまいちだなと感じること。
・給与は頑張っても上がりにくい
・チームで治療するため、個人の成果として認められにくい(回復期など)
・治療技術や治療手段の選択などは病院経営に全く影響しないため、自己研鑽が自分の収入や病院の収入に直結することがない
・本当に理学療法が必要な患者さん以外にも治療をしなくてはいけない機会が多い(拒否する患者さんや関節拘縮予防で40~60分など)

理学療法士の需要と供給のバランスが崩れてきていることもあり、理学療法士の社会的地位は上がることが難しい。つまり希少価値はないということ。なぜなら1年目でも20年目でも20分間で得られる診療報酬は同じだから。しかも新人は年間1万人増えていく現状。給与は上がらないと予測することに反論は少ないかと。
頑張れば患者さんや周囲のスタッフからは評価されることもあるが、社会的に評価(自分の市場価値が高くなる)されることは稀である。

今後の理学療法士としての働き方

現在の日本は高齢者の増加により、理学療法士を必要とする人も増加していくが、いずれは人口減少の波にのまれることになる。つまりは、対象は減少するが、理学療法士は増え続けるということ。理学療法士はまだ定年退職する人が少なく、資格取得する人が多いため、年々増加傾向になる。
そのため、病院勤務や施設勤務に就けない理学療法士も出現してくるかもしれない。しかも、定年延長で更に退職する理学療法士が少なくなり、入れる枠は少なくなる。だからこそ、自分で収入の軸を理学療法士以外で持つ能力を身につけるべきだと思う。
理学療法士は「やりがい」のためと割り切れば、給与面での不満は軽減される。足りない給与面は副業(複業)をする。そのような働き方も考えてみる必要がある。
理学療法士×(???)×(???)あなたなら何を掛け算できますか?
より社会貢献になるかもしれませんよね。

理学療法士として生きるのか

病院や施設勤務としての理学療法士で仕事人生の全てを捧げるのか、自分で様々な道を切り開いていくのか。
理学療法士としての知識や技術を活かす仕事を切り開くことも、理学療法士と全く違う道を切り開くのも自分次第です。

どんな自分でいたいですか?
自分らしいとは?
仕事で何を成し遂げたいですか?

今一度、考えてみてはいかがでしょうか。自分の職種が今後どのような将来になるのかを考えて、情報を集め、行動する。それは今かもしれません。
もし、そのように考えてみたいと思う方は是非相談下さい。
↓↓↓

ここまで読んで頂いてありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?